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阿部建設株式会社 代表取締役社長
取得資格
一級建築士・一級建築施工管理技士
宅地建物取引士・定期借地借家プランナー
気密測定技能者
経歴
1964年 愛知県名古屋市生まれ。
1987年 中部大学工学部建築学科卒業。
1987年 愛知トヨタ自動車株式会社に入社。
1989年 家業を継ぐ為、阿部建設株式会社に入社。
2002年 趣味であるオートバイレース中の事故により、車いす生活を始める。
2005年 阿部建設株式会社創業100周年の年に5代目代表取締役社長就任。
一般社団法人名工家 代表理事
一般社団法人健康省エネ住宅を推進する国民会議あいち健康省エネ住宅推進協議会 代表理事
Aパネ工法普及協議会 代表
公益社団法人愛知建築士会 名古屋北支部 評議員
思えば小学生になったころにはもう、家業を継ぐことを志していました。祖父の働く姿、父の働く姿、明治38年から続いてきた阿部建設の存在をいつも身近に育ってきた私には、それはごく自然な選択に思えました。会社がこれまで継承してこられたのは、ひとえにお客様、職人たち、そして社員に恵まれてきたからに他なりません。まさに感謝の一言に尽きますが、それは同時に、阿部建設が社会に必要とされてきた会社であり、人材であったからこその恩恵だったとも言えるでしょう。
とはいえ、ただ伝統を守っていればいいわけではありません。時代に合わせ、社会に合わせて変化を厭わず、新しいことには積極的に挑戦し、吸収してきたからこそ、今日まで継承してこられたのだと確信しています。しかし考えてみれば、それは当たり前のことかもしれません。家づくりとは、くらしを丸ごと見ること。家をつくる方の生き方や人生につきあうことです。それぞれの時代や社会を背景にした、趣味趣向の違うひとりひとりのニーズにお応えしていくわけですから。
ハウスメーカーは戦後の発展期以降、住宅不足を補うため、プレハブ技術を駆使して量的側面から住宅事情を支えてきました。しかし、2030年ごろには住宅着工棟数が4割ほども減少するだろうといわれている現在では、すでにその意味がなくなっているにもかかわらず、ハウスメーカーは現在も収益拡大を図っています。海外進出や多角化の展開での高コストを補うため、「上質な家と暮らしの実現」を謳いながら、実際は「ハウス」を量産して売っているのが現状。そこで働く人はノルマとその達成難易度がより高まり、それに反比例して働く人のやりがいが低下していくのは容易に想像がつきます。住宅が一定量充足した社会となり、住宅が量より質へと変化するなか、全国規模で量産化する必要性はなくなり、量産住宅は使命を終えつつあります。
その対極にあるのが、地域工務店の存在。地域工務店は現代のニーズや性能に合わせ、地元の木材や素材を当たり前に使ってきました。また、地元の職人と社員で、健康で快適で省エネの、楽しく安全な家づくりを守ってきました。お客様の価値観を具現化したり、理想のライフスタイルを叶えたりすることができる仕事を、プロとしての知識や経験を活かし、誠実に行ってきました。これこそが、工務店が実践する家づくりです。お客様に「上質なくらし」を届けるため、何を本質的な住宅づくりとするか。私たちはこれからも考え続け、提案し続けていきたいと思っています。
スポーツ万能、仕事にも家庭にも恵まれ、順風満帆の人生が一転、趣味のオートバイレースで転倒し、車いす生活者に。
しかし、そんな逆境もなんのその。
健常者と障がい者を経験した独自の視点から、バリアフリーのノウハウを住宅に反映。そして、工務店にしか出来ない自然素材をふんだんに使い、エネルギーデザインされた高性能住宅を追求し続けています。
これからの住まいとは。
そして、本当のバリアフリーとは。
110年続く老舗工務店の代表 阿部一雄の半生から本当の「バリアフリー」を説きます。
発行 | 円窓社 |
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著者 | 車いすの一級建築士 阿部一雄 |
本体価格 | 1,500円+税 |
取扱店 | 三省堂書店名古屋高島屋店、ジュンク堂書店名古屋店、ジュンク堂ロフト名古屋店、丸善名古屋本店、ちくさ正文館書店本店、ちくさ正文館ターミナル店、金城堂他、全国の書店で販売中 |
インテリア会社に就職した川奈つぐみ(26歳)は建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川 樹と再会する。樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。「樹との恋愛は無理」。最初はそう思うつぐみだったが……。
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