ご主人 これからの子どもの成長と、僕の仕事の状況が落ち着いてきたことを踏まえて、家をつくろうと思いました。子どもがのびのびでき、みんながゆったり落ち着ける家がいいねって妻と話しましたね。
奥様 家でも子どもが気兼ねなく走り回れるといいなって。それに立地も重視しました。学校に近くて、クリニックやスーパーに行くにも便利なところです。
ご主人 以前は賃貸住宅に住んでいて、エリアとして気に入っていたので、結局そこから近い土地を選びました。
奥様 今は車の往来が増えましたが、比較的静かな住環境も魅力です。
ご主人 土地と同時にハウスメーカーも探し始め、3、4社ぐらいに連絡を取りました。阿部建設は、私の母がモデルハウスを見つけて教えてくれ、一緒に見学に行ったんです。すっきりとおしゃれな和モダンな雰囲気が良かったし、インターネットのクチコミでも好評価でした。一番の決め手は対応で、丁寧な説明と担当者の親しみやすさが大きかったです。もちろん、木の家の落ち着きのある空気感やデザイン性も、選んだ理由でした。
奥様 家づくりは、ゆくゆくは駄菓子屋さんをできるよう、そのスペースをつくることを前提に進めました。というのも母が、子どもたちや地域の人が立ち寄れる“駄菓子屋”さんをしてみたいという夢を持っているからです。
私は収納力たっぷりのパントリーや、親族や友だちなど人が集まった時にも使いやすいアイランドキッチンを希望しました。
ご主人 僕の要望は、リビングと一体化させたウッドデッキでしたね。空間を広く感じてくつろぐことができそうだと思いました。
実は土地が真四角ではなく、斜めになっているので、ここの形をうまく活用できるだろうかという心配も最初は少しありました。阿部建設からの提案には、土地の形に合わせて斜めに角度を付けたファミリークロークが設けられており、無駄がないなと感じましたね。
このファミリークローク周りが、住み始めて特に気に入っているポイントです。玄関に入ってすぐあって、リビングとは逆方向からキッチンにつながり、買い物から帰ってきたらパントリーに直行できます。クロークの収納力やスムーズな生活動線がいいと思います。ほかの収納スペースも充実していて、小屋裏には大型の季節ものもしっかりしまえます。
奥様 こうした収納力には、片付けがあまり得意ではない私も助けられています。ものが散らからず、整理がラクですね。
また、私のお気に入りはリビングの大きな窓です。日差しが注ぎ込んで明るく、ウッドデッキが見渡せる景色に気持ちが和みます。壁に沿ったカウンターもおしゃれで、コーヒーを飲んでくつろいだり、大人数で集まった時には座ってもらったりしていろいろ利用できます。
子どもは、新しいおうちは「全部好き」って話しています。今はまだ小さいのでリビングにいることが多いですが、これから成長してもなるべくここで過ごしてほしいですね。
ご主人 2階の子ども部屋へ行く際にも、リビングに設けた階段を必ず通る動線にして、顔を合わせられるよう考慮しました。少しでも家族の時間を取れたらと思いますね。
また、家づくりの過程で印象に残っているのは、リビングの壁を最初はすべて漆喰にするつもりだったのですが、一部分を木にしてはどうかと勧めてもらったことです。白い漆喰の壁に、木を縦一直線に用いると、色や質感のコントラストでおしゃれな雰囲気になります。こうしたデザイン性の提案があって良かったですね。コンセントの数と位置についても、足りなくなる場合が多いからできるだけ設置しておいた方がいいとアドバイスをもらいました。
ご主人 完成した家は予想イメージを上回っていました。実は住まいに使ったナラのフローリング材は、僕の勤める会社で扱っているもの。こうしたこだわりの素材を取り入れられたのもうれしいです。
今は妻と子どもと暮らしていますが、ゆくゆくは両親も一緒に住む予定です。その時のために、駄菓子屋スペースとなる土間や2階のセカンドリビングも設けました。
奥様 マイホームができて以前から変化したのは、家で過ごす時間が増えたことです。賃貸住宅に住んでいた頃は、何かと理由をつくって外出していましたが、今は家でのんびりしたいと思うようになりました。毎日、子どもが学校から帰ってくるのもより楽しみになりましたね。
ご主人 最近は片付けと掃除が増えたかな。きれいにしておきたいという気持ちが強くなって、片付けに励んでいますね。
奥様 今後は、子どもの友だちとそのお母さんを呼んで集まれたらと思います。特に趣味はないのですが、これから新たに見つけて、家を活用して仲間と一緒に楽しむ、というのもよさそうです。
ご主人 僕はウッドデッキでゆっくり晩酌を楽しみたいですね。
ご主人 家づくりを振り返ってみて、最終的に最も重要なのは「住みやすさ」だと思っています。照明のスイッチひとつをとっても、いろいろ考えたはずなのに、ここにもほしかったとか、もっと付けてもらえば良かったという思いがあります。頭の中で生活動線を詳しく描いて必要な場所を決めたり、あるいは可能であれば知人の家をいくつか訪ねて参考にしたりするといいかもしれませんね。デザイン性も大切ですが、何よりも暮らす上での快適さを考慮するといいのではないかと思います。