ご主人 いずれは地元に家をつくる予定だったので、結婚後しばらく賃貸住宅に住んでいましたが、そろそろかなと思ってハウスメーカーを探し始めました。何社かのショールームを見て回ったら、弱そうな部分や気になるところが結構目について…。そんな中で、阿部建設の「手しごとの家」には安心感を持ったんです。
奥様 木の家がステキだったし、無垢材とか漆喰といった素材にこだわっていると感じました。本物っぽいものではなく、“本物”を大切にしていて、会社としても信用できると思いました。それで阿部建設に決めたのです。
奥様 家づくりの打ち合わせでは、家事がしやすい動線にしたいという希望を伝えました。このあたりは暖かくなると虫の心配があるので洗濯物は室内で干したいですし、洗って畳むまでスムーズにできる家事コーナーもあると便利かな、と。間取りは、子どもが生まれ成長していく将来のことを考慮した設計にしてもらいました。赤ちゃんと遊んだり自分たちがくつろいだりできる和室や、子ども室がほしいと要望しましたね。そして、おしゃれな雰囲気も外せません。特にタイル使いに力を入れ、住まいとのバランスが良く、自然な色合いのものを吟味して選びました。目指したのは、主張しないけどおしゃれ、です。タイルは水回りのほかに、リビングのテレビ背面の壁にも用い、ここは主人やいろいろな人の意見を聞いて決めています。結果、かっこよく仕上がりました。
ご主人 僕の希望は、書斎、庭、テラスでした。書斎は、仕事や一人で過ごすのに心地よい空間をつくりたいと思っていました。また、中と外のつながりや外への広がりを考え、深い軒のあるテラスと広い庭を設けています。今、庭ではガーデニングをしたりゴルフを練習したり、友達を呼んでBBQをすることも。テラスは奥行きが1.8メートルあるので、雨が降っていても外でゆっくり過ごせます。
奥様 阿部建設からの提案で印象に残っているのは、天窓です。平屋造りで光が差し込みにくいところがあるからつくるといいのではとアドバイス。実際、2箇所の天窓から光が降り注ぎ、廊下も明るいです。また、和室の小窓や間接照明も勧めてもらいました。小窓は屋外に面したものではなく、壁にある室内窓で、明るさもデザイン性も上がります。間接照明も雰囲気が良く、将来雛人形を飾るときにはスポットライトのように照らすこともできるんですよ。
奥様 もともと希望していた和室は、薩摩中霧島壁(※1)の風合いや、考えを重ねて決めた畳の色合いに趣を感じる、好きな空間に仕上がりました。畳にゴロンと寝転び、小幅板風羽目板(※2)の天井を見上げていると心和みますね。家の中心にあり、小上がりになっているので使い勝手もいいんです。
それにキッチン、洗面所、トイレといった水回りも気に入っています。キッチンは天板の素材選びにかなり悩みましたが、主張しすぎず部屋に馴染んでいますし、造作棚はほかにない特別感やオリジナリティーがあります。洗面所はタイル、天板、床材の色味のバランス、トイレは機能性とデザイン性を兼ね備えたタイル選びに時間をかけたので、満足のいく空間が生まれてうれしいです。
ご主人 なんといっても書斎が一番ですね。もともと木に興味があり、書斎でも木材選びにこだわりました。床にはアンティーク・ウォルナットの中でもでこぼこした質感の床材を選択。歩き心地がほかとは全然違って心地いいんです。天井にはレッドシダー、壁にはグレーの漆喰を使っています。全体的にダークトーンで落ち着く場所です。ほかに、理想だった「長い軒とポールのある家」をカタチにした外観も気に入っています。
ご主人 家づくりを検討している方にもお勧めするとしたら、全館空調の導入ですね。風の通りを考慮して窓を配置したので、昼間は気持ちよく過ごせますが、やはり夜間は窓を開けづらいものです。全館空調なら夜間でも家のどこにいても快適ですよね。
奥様 窓は通風のほか、“景色”もポイントだと思います。キッチンからの眺めが素敵だと料理も楽しくなりそうですよね。
ご主人 わが家の窓の外にはサギやカモがやって来るので、思わず写真に撮りたくなります。機能性だけでなく、楽しさや豊かさを感じられることも大事でしょうね。 そしてやはり、思いのこもった家をつくるわけですから、こだわりをとことん貫いてもらえればと思います。そのためには設計施工会社の担当者との相性が大切です。
奥様 話し合いで意思疎通のできる人だと安心ですね。家づくりの過程ではなかなか決められないこともありましたが、とことん考えたから今満足度が高いです。納得いくまで話し合って、考えて、カタチにしていくといいのではないでしょうか。
ご主人 家が完成し、これからは植栽やガーデニングに力を入れていきたいと思っています。レモンとかブルーベリーとかキウイなどのフルーツの木を植えたり、花壇をつくったり。この先10年ぐらい経ったらガレージもつくりたいですね。今は家の外観を眺めて楽しみたいので、十分満喫した頃に設置しようかと考えています。
奥様 休日には2人で庭仕事をするようになりました。芝刈りや水やりも欠かさず、美しいわが家を守っていきたいですね。家をつくる過程もすごく楽しかったし、これからも人が集まる場所として家族や友人たちと一緒に楽しんでいけたらと思います。
※1 薩摩中霧島壁 南九州・中霧島地区で採れる火山噴出物「シラス」を主原料とした自然素材です。調湿性と消臭性に優れ、健康的な室内環境に貢献します。 ※2 小幅板風羽目板 柔らかく上品な桧の魅力と、北欧の小幅板のような洗練された雰囲気を併せ持つ羽目板です。