住まいのオーダーメイド-設計編-2019.01.15

はじめまして。設計・技術の佐藤です。
今月のテーマは「オーダーメイドの設計」について。何がオーダーできるのだろう?と疑問に思われている方も多いかもしれませんが、私なりに紐解いてみたいと思います。
 
みなさんは、家を建てるとなった時に、はっきりと「こんな暮らし方がしたい」という想いを浮かべることができるでしょうか。たとえば、
 
アウトドアがお好きな方であれば、木に囲まれた暮らしがしたい。
楽器がお好きな方であれば、思いきり演奏ができる部屋が欲しい。
自動車がお好きな方であれば、部屋に居ながら愛車を眺められる家にしたい。
 
というような、人それぞれの好みや生活様式からくる暮らし方のイメージです。
 

 
大半のお客様は、家を建てる際に明確なイメージなど無いと思っていらっしゃいます。しかし、モデルハウスや完成見学会に行っても、どこか自分の好みとは異なり、本当にこのハウスメーカーや工務店に頼んでいいのか分らないというご経験もおありだと思います。なぜそうした感情が起こるのでしょうか?
それは、潜在的で曖昧であったとしても、誰しもこうした暮らし方のイメージを既に持っているからです。
 

 
こんな景色を眺めながら読書がしたい、毎日の家事はこんなふうに楽しみながらしたい、家族が集まる場所はこんな雰囲気がいいなぁ・・・など、明確でなくとも日常の風景から暮らしをイメージすることや、空間の雰囲気、素材、イメージカラー、もしかしたらキッチンの棚ひとつでも何となく想い描いているイメージがある、なんてこともあるかもしれません。特に最近はSNSで得る情報も多く、写真という分かりやすい形で気に入った情報をストックしておくことができます。
 
「あの時見たあのキッチンの雰囲気がいいなぁ」
「リビングからダイニングに繋がるあの間取り、使い勝手が良さそう」など、
 
わずかな時間で目にした情報でも、それがイメージとして蓄積されていきます。反面、それらを具現化するためにはどうしたらいいのか分からないということも・・・。
 

 
例えば、空間全体はこんなイメージなんだけれど、どんな素材が使われているのか、実際に使いやすさはどうなのか?など、それらの情報はまだまだ曖昧で、お客様にとって本当に心地良い家なのかという点からは判断が難しいのです。
 
しかし、これらのイメージこそがお客様のライフスタイルであり、それを叶えられるひとつの手法が「オーダーメイドの設計」だと考えています。阿部建設には、決まった間取りや仕様はありません。お客様ひとりひとりの声に真摯に耳を傾け、具現化し、プロとしてのアドバイスを加えながら、理想のライフスタイルを叶える暮しのお手伝いができればと思っています。
 

 
家づくりは「箱づくり」ではありません。住まわれる方が望む暮らし方を実現できる「暮しづくり」なのです。
「オーダーメイドの住まい」とは、お客様それぞれのライフスタイルを叶える暮らしづくりであり、永く住み続けることで味わい深く、愛着が深まる住まいへと繋がってゆくものと考えています。

設計・技術 佐藤

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