ディテールにこだわる-細部まで美しいデザインのコツ-2019.03.15

設計の吉本です。
普段は主に設計図面の作成をしています。
今回のテーマはディテールですが、ディテールといっても何かな?と思われる事と思います。

言い換えると設計上の納まりのことです。さらに建築の納まりとは、各部材が接合される部分の総称で、意匠、構造、設備に共通して使う言葉です。構造では、各構造部材が接合される部分をいいます。

 

 

家が完成する為の大事な作業として図面作成があります。図面には配置図、仕上げ図、平面図、立面図、展開図、構造図、設備図など様々な図面があります。
図面は作成すると同時にどんなデザインにしたいのか、どんな納めにしたいかを詳細図で検討しながら進めていきます。
たとえば和風、洋風、モダンなど好みに寄ってディテールも変わってきます。

また、既製品を採用していればカタログから選ぶだけで詳細を考える必要はありませんが、オーダーメードの家造りにおいては検討するべき大事なことです。
シンプルでスッキリしたデザインにもディテールがあります。シンプルであればライン一本で表現出来るようにみえますが、実は詳細を検討しないと仕上がりが綺麗に出来上がりませんし、またこれが設計意図のあらわれにもなります。

 

 

 

 

部材と部材の接合する部分にも様々な組み合わせ方法があります。材質、材料の厚みによっても、どのように表現するかで、ディテールも変わってきます。

また、施工面でもよく検討しなければいけません。シンプルに綺麗に見せるという事は、部材を無くして納めることにもなりますが、ごまかしがきかなくなり施工技術においても熟練の腕が必要となります。これらのことを行うためには詳細を検討し、図面を描いて、現場監督や大工さんと打ち合わせをし、設計意図を伝えます。

 

 

 

 

図面で検討した事が必ずしも施工できるとは限らないので、施工の打ち合わせも重要な要素となります。
美しい仕上がりは、設計から施工まで多くの時間をかけてつくりあげています。

私たちは、お客様の毎日過ごす空間をより豊かに過ごして頂けるように目に見えないディテールにこだわりを持ったオーダーメイドの家造りを心掛けています。
見学会や家を見る機会がありましたら、是非このディテールを念頭に見てみると少し家造りの観点も変わってくると思います。

設計 吉本

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