エネルギーの見える化 – ZEH・BELSとは? –2019.05.17

設計・技術の関口です。

今月のテーマは「エネルギーの見える化」についてです。

 

さて、「車を購入する際、重視するポイントは?」とのアンケート結果がありまして、第1位は価格、第2位は燃費とのことです。

家電を購入する際も、価格やデザインのほか、「この商品の省エネ性能は★★★★です。1年間使用した場合の目安電気料金は〇〇円です」というラベルをみて検討されるのではないでしょうか?

車や家電と同じように、住宅も、購入時の価格はもちろんのこと、ランニングコストが気になりますよね。

 

住宅にも、ランニングコストの目安となる指標があるのです。それが、「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」です。

このBELSを取得するためには、1軒ごとに、国で定められた、「断熱性能計算(外皮計算)」と「1次エネルギー消費量計算」を行う必要があります。というのも、住宅は工業製品と異なり、建設場所・間取・設置した設備機器も1軒1軒異なるものだからです。

阿部建設では、このBELSを取得するために必要となる計算を、新築の各物件で必ず行っていますし、ご希望あれば、BELSの取得申請も行います。これまでに5軒の住宅でBELSを取得しています。

 

BELSでは、省エネのランクは星の数で表現され、☆(省エネ基準達成)から☆☆☆☆☆まであり、星5つの☆☆☆☆☆が最高等級です。自主計算の結果ではありますが、阿部建設の家のほとんどが最高等級の☆☆☆☆☆を達成しています。

阿部建設の家はランニングコストがかからないよう設計されていることが、これでお判りいただけると思います。

 

また、住宅でエネルギーといえば、一般的には、BELSよりも「ゼロ・エネルギー住宅」の方がお馴染みかもしれませんね。ゼロ・エネルギー住宅とは、「断熱」「省エネ」「創エネ」を組み合わせ、1年間の1次エネルギー消費量が正味でおおむねゼロである住宅のことです。このゼロ・エネルギー住宅であるかどうかの証明も、BELSで行います。

阿部建設の家は「断熱」「省エネ」のみで☆☆☆☆☆を達成できるよう設計を行いますので、

「創エネ」にあたる太陽光発電を必要量設置することができれば、「ゼロ・エネルギー住宅」とすることができます。

 

 

太陽光発電を設置しますと、昼間は発電した電気を使用することで電力購入量が抑えられるうえ、売電収入が得られるので、ランニングコストを大幅に抑えることができます。また、停電時等に太陽光発電で発電した電力を使用できる非常用コンセントが備えられていますので、災害時にも安心です。

といっても初期コストがかかるのは・・・、という方向けには、初期コストが実質0円で発電サービスを提供している会社があります。設置後10年間は売電の権利を譲渡するかわりに、昼間に発電した電気は無料で使え、11年目にすべての権利がもらえる仕組みです。

新築でZEHをお考えの皆様へ お得な「建て得バリュー」

電気料金等のエネルギーコストは今後上昇する可能性がありますので、購入時の価格だけではなく、ランニングコストにも注目して、家づくりを考えていきたいものです。阿部建設はトータルで価値のあるものをご提供していけるよう、日々研鑽に努めています。

設計 関口

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