居心地の良い建築を探してみよう2020.05.21

こんにちは、注文住宅部の水谷です。
突然ですが、みなさん「好きな建築」はありますか?
 
例えば、つい長時間くつろいでしまう行きつけのお店。
休日に訪れる、広く凛とした非日常的な美術館の空間。
庭園の中にぽつりとある静かな茶室 などなど。
友人のお家や暮らし方に憧れがある、なんて人もいるかもしれません。
 
私たちの「好き」や「くらし方」に通じる「住まい」。好きな場所や居心地の良い空間を自宅にもつくれたらとても素敵ですよね。

 

私は本や雑貨を見たり、家族へお菓子を買いに行くことが好きで、旅先でもよくそれらのお店に足を運んでいました。建築学生として学び始めてからは、建築を見るという目的も一緒に、友人と何度か建築旅行へ出掛けるように。そのなかでも心惹かれたのは「木」を使った建築でした。私にとっての「好き」や「心地よい」場所であり、学生ながら、こんな空間をつくる仕事にいつか携われたらと思っていました。今回は当時を振り返りながら、私の好きな建築を少しご紹介してみたいと思います。
 

木の建物で記憶に残っているのは、伊東豊雄さん設計の図書館・みんなの森 ぎふメディアコスモス。2階に大空間の図書スペースがあり、本棚が視線の抜ける高さに抑えられているため、とても見通しがよく開放的な図書館でした。その一方で、一人ひとりがくつろげる居場所、囲われたスペースもあちこちにあり、居心地が良かったのを覚えています。
 

目に入る木や畳、籐といった自然素材のあたたかみ・柔らかさに「素敵だな」と素直に思い、ゆったりとした気持ちにさせてくれる空間でした。
 

 
仕事の中で住宅1棟にかけるエネルギーの大きさをやっと実感してきた今は、規模の大きい施設建築で繊細な設計をされていることに、ただただ尊敬の念を持つばかりです。
 

 
他に今でも強く覚えているのは、石川県にある堀部安嗣さん設計のパティスリー・イヴェールボスケ

緑に囲まれた立地にあるこのお店で実際にケーキをいただいたのですが、天井を低く抑えた暗めのカフェスペースから眺める豊かな緑は贅沢の一言。上品なスイーツを味わいながら、建築のデザインとはこんなに力のあるものなのだなと実感しました。軒のある家って良いな、と強く思うようになったきっかけの建築です。
 

 
時間を忘れてリラックスできる空間は、きっと住宅にも通じるポイントがたくさんあります。いつかもう一度訪れてみたい、そして設計する立場としてこの心地良さを言葉で表現したり住宅設計に取り入れることができたら、と思っています。

 
また、阿部建設のモデルハウス・手しごとの家も、私の大好きな建築の一つです。
家に入ったときに感じる木のにおいや、土壁の質感、窓を開けたときに流れる風の心地良さ。入社前に初めて訪れた時、一目惚れのような気持ちを持ったことは今でも覚えています。皆さまにもぜひ、実感していただきたい空間です。
 

 
HEAT20 G1グレードやZEH達成など、設備性能面でも高い基準を満たしています。設計として、このモデルハウスから良いところをたくさん勉強し、ご提案できるようになりたいです。

 


 
「素敵な家」をつくる要素はきっと一つではありません。今は、雑誌やSNSでもさまざまな建築を見ることができます。私も落ち着いたら、見に行きたい、参考にしたい建築がたくさんあります。みなさんもぜひ色々な「好き」を集めて家づくりを楽しんでみてください。
 
 

設計 水谷

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