手をかけて、愛着のわく我が家に2021.01.22

家づくりは、設計・打ち合わせ・着工・完成、そして住み始めてからも続いていきます。
どんな住まいでも必ずメンテナンスは必要で、無垢材や漆喰などの自然素材はその経年変化がくらしの愉しみのひとつでもあります。
 

 
木材を多く使う、木の家。

阿部建設では、香りの会というアフターフォローシステムを設けています。お引き渡し後の3年目まで無料の定期点検、以降は有料会員・無料会員をご選択いただき、それぞれにあった定期点検やサービスを実施しています。木材や自然素材を多く使うからこそ、プロの目でチェックを行い、お施主さまに長く安心してくらしていただくためのサポートができればと思っています。
 

 
実際に定期点検に伺うと、お客さまから家の様々な部位のメンテナンス方法について聞かれます。例えば、無垢フローリングのワックスのかけ方や建具の調整方法などなど・・・。中でもウッドデッキなど、外部に使われる木材のメンテナンス方法についてはよく聞かれます。
 
木にとって水分は大敵で、特に雨水の掛かるウッドデッキなどは、材種にもよりますが7年程度で朽ちてしまいます。ではウッドデッキを長持ちさせるにはどうすればいいか。それはやはり日頃のメンテナンスがとても重要になってきます。年1回程度でも定期的に塗装していくことで、しない場合と比べ倍以上の年月使うことができます。
 

 
阿部建設のお客さまでウッドデッキを施工する場合に多い材種は米杉です。米杉は別名レッドシダーと呼ばれ、優れた耐久性・耐候性はもちろん、加工のしやすさなどからさまざまな用途で使われています。
 

 
塗料は撥水効果があるものがおすすめ。私たちがよく使用している塗料は「ノンロット205N」という商品です。木本来の風合いを生かすため、塗膜を作らず、木材が本来持つ調湿性を生かすという新しい発想から開発された塗料です。ポイントは、成分が沈殿しているので塗る前によくかき混ぜること。塗装の際はハケだけでなく、ペンキの吸収率が良く広範囲のペイントに最適な「コテバケ」を併用して使うと、ムラができにくく塗りやすいです。
 

 
一方最近では、湿気や紫外線などに強くメンテナンスが容易な人工木製のウッドデッキも人気で、選ばれるお客さまが増えています。天然木に近い手触りや質感、豊富なカラーバリエーションなど、木の家にも馴染む商品が多数販売されています。金額は高めですが、お好みに合わせて自分たちのくらしに合ったものをご選択いただけるといいですね。
 
LIXILウッドデッキ(人工木デッキ)

YKKap リウッドデッキ シリーズ
 

 
天然の木材は、一つ一つに節、年輪などの表情があり、年月が経つにつれ色合いも変化していきます。手を掛けるほど長持ちし、味わいを増して愛着が沸いてくるのです。
 

 
「経年劣化」ではなく「経年美化」。弊社社長の阿部が昔から言ってきた言葉です。家は完成した時が一番美しい訳ではなく、時が経ち使われることで美しさが増していく。そういった視点から見ても、木の家の住まいはとても魅力的ですよね。
 

 
今から家づくりをする方でDIYが好きな方は、ぜひ本物の木を使ったウッドデッキを考えてみてはいかがでしょうか。また、すでにウッドデッキを設置されている方は、コロナ渦でお出かけしにくい今、メンテナンスついでに塗装などをして日曜大工を楽しんでみてください。
 
 

施設建築・リフォーム部・設計/お客様サポート 中村

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