どう進める?土地探しからの家づくり -12021.02.12

みなさんは家づくりにあたって、まずは何からスタートしますか?資料請求、展示場巡り、モデルハウス見学、イベント参加などなど。それと並行して“土地探し”を・・・、という方も多いのではないでしょうか?
 
実は阿部建設のモデルハウスやイベントにご来場いただくお客さまの中には、土地をお持ちでない「土地探し中」の方も多くいらっしゃいます。理想の住まいのイメージはあるけれど、土地が見つからない。どんな土地なら建てられるのか分からない。そもそも何から始めればいいの?など、悩まれている方も結構いらっしゃいます。みなさん忙しい中での土地探し。できれば効率的に、確実に理想の土地を見つけたいですよね。そこで“土地探し”をテーマに、今回と次回の2回にわたってお話しします。
 

 
さて、土地を探そう!と思った時、最初にすることは何でしょうか。
土地はさまざまな要素が組み合わさるので一概にこれだとは言えないのですが、何から始めようか迷った時は以下のことから検討すると良いと思います。

 

まずは、

● 自分たちが支払える金額(予算)を確認
まずは、ご家族で話し合って土地と建物に支払えるおおよその金額を把握することがおすすめです。その際FPなどプロに相談すると良いでしょう。自分たちがどれくらいのローンが組めるか、今後のライフプランについても相談にのってくれます。その上で、
 
● 住みたいと思うエリアを考える
なぜそう思うのかも含めて検討することが大切です。例えば、子どもの指定学区、昔からの憧れの場所、職場へのアクセス、ご両親の実家の近く、今住んでいる所と同じ環境・・・など。
この二つで大まかに条件が絞られてきます。

 

ここで重要なのは、この情報を家族全員で相談し共有すること。通勤のことや学校のこと、近隣の商店や地域の雰囲気など、家族一人ひとりが感じていることや求めている条件は違うかもしれません。特に “実家に近いエリアが良い”など譲れない条件がある場合は、夫婦間で早めに相談をしておかないと、いざ購入の時にご破談になってしまうこともあります。
 

 
次は、実際に土地情報の収集へ!情報収集の方法はいくつかあります。例えば、

 

① スーモやathomeなどのインターネットの情報サイトで検索

② HOUSE DOや東急リバブルなどのチェーン展開をしている店舗型不動産屋に相談に行く

③ 希望エリアに昔からある地域密着型の不動産屋に相談に行く

④ 気になっている建築会社に土地情報がないか相談に行く

 
などなど・・・。それぞれには、メリット・デメリットがあります。
 

① 情報サイトで検索
インターネットの情報サイトは手軽で簡単、かつ検索条件を細かく指定できるので、自分達の予算や要望に合った物件を見つけることができます。一方で情報が断片的であったり(写真が無い、現地が分からないなど)、良し悪しがパッと見て判断しにくい、安いと思っても実は造成に大きなお金がかかったり、いざ問い合わせると既に売れているなどのケースも多々あります。金額やエリア、広さはすぐに分かりますが、細かい内容を確認するには、意外と手間が掛かるケースが多いです。
 
② チェーン展開をしている店舗型不動産屋に相談に行く
チェーン展開の不動産業者は担当者と直接話ができるので、細かい条件を確認しながら土地探しを進めることができます。また、チェーン店での特長を生かしたエリアをまたいだ情報収集が可能というメリットも。元々個人営業の不動産業者がFCとして開業している場合もあるので、売主さんと繋がりが強く価格交渉などがしやすい場合もあります。一方で私見ですが、担当者によって提案できる土地の幅が変わってきてしまうことや、チェーン店で取り扱っている物件には限りがあるので、それ以外の物件の提案は少ないと感じます。また、先ほどメリットとしてあげた売主さんとの繋がりの強さが、逆に“交渉がしにくい”という裏目に出てしまうことも・・・。
 
③ 昔からある地域密着型の不動産屋に相談に行く
地域密着型不動産業者はチェーン店と被る部分がありますが、表に出ていない土地情報があったり、地主さんと直接交渉をしてもらえる場合があります。また、売り情報が出た際には表に出る前に教えてくれる、なんてこともあります。一方でこちらも私見となりますが、住宅用の土地売りは時間がかかり、単価も低いことが多いため、業者目線で見ると“真剣に取り組みにくい”ということがあります。そのため、要望と合致すれば情報がもらいやすいですが、合致しない場合には真摯に取り組んでもらえない場合もあります。
 
④ 建築会社に相談に行く
建築会社での土地探しは、市場価格より安かったり、自社で持っている物件を紹介してくれるケースもあります。また、建築的目線でも土地のアドバイスがもらえるので、建物とセットで提案を受けることができ、イメージもしやすいです。しかし、建築会社によっては土地の取り扱いを全くしていない、建築条件付き(その建築会社で住宅を建てないといけない)などの場合が多いため、結局は自分達で探さなければいけなかったり、希望条件と違う土地しかないということがあります。
 

 
さて、上記のようにさまざまな方法がありますが、これまでの経験やお客さまの傾向を振り返ると、見つかりやすい効率的な方法は【プロに頼る】ということです。

ここでいう【プロ】というのは、“不動産的目線”を持つ不動産業者はもちろんですが、同時に“建築的目線”を持つ建築業者も指します。
 
たまにある話なのですが、既に土地を購入されてお越しいただくお客さまの中で「周りの土地よりも良い条件で購入することができた」とお話を伺い、いざ土地を見に行ってみると、高低差があるために大きな費用がかかってしまったり、そもそも法規制の関係で希望の間取りが建てられないことが発覚する場合があります。これは“建築的目線”からの考慮が必要だったケースです。一方で、隣地との共有ブロックを認識しておらず壊す壊さないでトラブルになったり、基礎工事をしようと掘ったところゴミが出てくるなどの問題が起きたこともあります。これは“不動産的目線”からの考慮が必要だったケースです。どちらのケースも建築業者や不動産業者が一緒に確認をしていれば事前に分かったことです。
 

 
こういったことを防ぐためには、やはり「不動産業者」「建築業者」それぞれのプロにお願いすることが大切だと考えています。しかし、土地探しの初めの段階からプロに相談するというのは憚られる方もいらっしゃるかと思います。次回のブログではそんな方にオススメの進め方をご紹介します。

 
 

業務企画室  室長 阿部

この記事をシェアする

関連するブログ記事

ブログトップに戻る