みなさんは、日々の生活でどんな時間が好きですか?
何か大切にされていることはありますか?
今回は、暮らしの提案をする家づくりスタッフとして、自分自身の生活を振り返ってみました。
「こんな人たちが家づくりをしているんだ」と、私たちのことを知るきっかけになるかと思います。
気楽に読んでいただけると嬉しいです。
日々の生活で好きなことを想像してみてください。
美味しいものを食べることや、温かい湯船に浸かること。
家族や大切な人と一緒に過ごす時間、自分の趣味や勉強をする時間。
あるいは、もっと些細なことでも構いません。
コーヒーを淹れる音と香り、
よく晴れた日に洗濯物を干せたこと、
毎週楽しみにしているテレビ番組が放送される日の帰り道、
可愛いペットの写真を見返すとき。
意識して振り返ると、小さな幸せは毎日の生活の中に溢れていることに驚かされます。
日常の一瞬で小さなことであっても、自分自身にとって癒しや安らぎになっていたり、毎日の活力になってることはないでしょうか。
ちなみに私の1日で一番の幸せは、好きな音楽を聞くこと。
家にいる間のほとんどは音楽やラジオを流しています。
また、私にはショッピングが大好きな友人がいます。
彼女は購入したお気に入りの洋服を、仕事の日には着られません。
ですが、それらが自宅のクローゼットに並んでいるのを見るだけでとても幸せな気持ちになるそうです。
周囲の話を聞くと、何がその人の毎日を支えているのか、そしてその感覚も本当に人それぞれだなと感じます。
最近、是非聞いてほしい体験がありました。
OB宅見学会でのできごとと、感じたことをご紹介します。
阿部建設では完成見学会の他に、OB様のご自宅をお借りして見学会を開催することがあります。
時が経ちどのように住まいが変わっていくのかを、木や素材の風合いの変化とともに、目で見て感じることができる貴重な機会です。
実際に毎日生活をされているお住まいを見せていただけるのは、とてもありがたく贅沢なことでもあります。
先日お邪魔したOB様のご自宅は、建物自体のデザインはもちろん美しいのですが、何よりも、そこで暮らしを営んでいる温もりのようなものを感じられることが素敵でした。
OB様の日常を知らないのに、その空間は確かにあたたかく心地良く感じられ、何だか不思議です。
新築のお家やモデルハウスをご案内するときとは異なる気持ちがして、「住まいってそこに住む人の心や、日々の気分を全て感じ取ってその家族だけのかたちになるのかな」と考えるようになりました。
“家は生きている”なんて言葉がありますが、家って本当に不思議なものですね。
これまで私の毎日の生活のなかで感じたことのお話をしてきましたが、家づくりの軸の1つに、“生活を振り返る”、”暮らしを考える”という作業があると私は思います。
これから新しい場所でどんな風に生活していこうか、どんな毎日を送りたいだろうか…
まだまっさらな状態であれこれと思いを巡らすのはワクワクしますよね。
設計する私たちにとっても気持ちの上がる瞬間でもあります。
住宅が無事引き渡された後、実際にお客様がどんな風に暮らしていくのか私たちには想像することしかできません。
時が経っても変わらない、普遍的な居心地の良さはどんなところから生まれるのでしょうか。
外や地域との関係性、視界に入る光景、生活動線、水回りの使い勝手の良さ、十分量な収納、可変性のあるプラン…特別に意識していない暮らしの些細なところが心地よい住宅の秘訣だと思います。
“生活を振り返る”こと、”暮らしを考える”ことは、設計に結び付く大切な時間だと改めて感じました。
お客様に好きな時間や大切なものをより愛おしんで暮らしていただくために、これからも”考え”続けていきたいです。
今年も早いもので、残りわずかとなりました。
振り返ると家の中にいることの多い1年で、改めて自分の暮らしについて考えた方も多いのではないでしょうか。
慌ただしく過ぎていく日々の中でも、ホッとできるような、心落ち着く時間を持っていたいものです。
みなさんの暮らしにそんな時間はありますか?
弊社にお越しになった際には、ぜひみなさんのお話もお聞きできたら嬉しいです。
設計 外石