現場を「360°見える化」しています2022.06.17

設計・打ち合わせが終わり、いざ着工へ。監督として、工事期間中は現場に常駐し進捗状況を確認することが理想的なのですが、実際にはとても難しいことです。
そこで阿部建設では、360度カメラとスマホがあれば、現場情報を簡単にVR空間化し、現地に行かなくても現場状況を確認できるLog Walk システムを導入しています。
 

 
Log Walk システムで撮影した実際の現場写真がこちら。実際に画面を動かすことで、360°確認できます。
 


 
毎週2回と工程が進むごとに監督や職人さんが撮影し、情報を更新。スマホやiPadなどを使って遠隔地から、現場空間を自由に動き回れます。見たい時にすぐに確認でき、360°撮り逃しがないので、細かな施工指示も映像を使って分かりやすく伝えることができます。また、仕上げてしまうと見えなくなってしまう鉄筋や断熱材、下地材、電気配線などもデータとして残るため、追加工事や増設工事もしやすく品質向上に繋がります。
 

 
撮影した映像はお施主さまにも共有。打ち合わせ時はもちろん、ご自宅からでも、現地で見るような感覚で工事の進捗状況を確認できます。
 

 
画期的なこのシステム。使っていくと、意外なところでも役立つこともありました。
例えば、建物が建つ更地の状態を撮影することで、隣地の窓や道路の状況を確認しながら設計、打ち合わせができることです。その土地に立って、一周ぐるっと見回した感覚をそのまま写すことができるのは、とても便利。お施主さまと一緒に図面と照らし合わせながらお話しできます。
 

 
また、Log Walkは工事中だけではなく完成時にも撮影します。設計中のお客さまとの打ち合わせでは、360°撮影した施工事例を見ながら、空間の広さや窓の大きさ、仕上げなどを確認。カット写真だけではなかなか伝わらない、よりリアルに近い空間を参考にしながら打ち合わせを進めることができます。
 

 
一方、職人さんが“常に見られている”という意識を持ったことで、現場の清掃、整理・整頓にも期待以上の効果がありました。これまで以上の現場美化に繋がっています。
 

 
要所要所では自分の目で見て確認しながら、こういったシステムを併用することで、より質の高い住まいやサービスを提供していけたらと思っています。お客さま、職人さん、スタッフ、それぞれが安心して家づくりを進められるように、日々試行錯誤しながら努めていきます。
 
 

設計 八代

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