「夫婦2人が豊かな時間を過ごす、バリアフリーの家」完成見学会を開催しました2021.01.18

稲沢市に完成したお住まいの見学会が、1月16日、17日に開催されました。初日は小雨と風で寒さを感じる天気でしたが、パッシブ冷暖を採用した室内はどのお部屋も均一に暖められ、ご来場のお客さまも快適にご見学いただけたのではないかと思います。
 

 
このお住まいの大きな魅力は、広がりのあるLDK。玄関から直接アクセスできるキッチンは、奥様のこだわりを反映したゆとりのあるスペースに。キッチン横はダイニングカウンターが一体となっており、配膳も楽に行えます。
 

 
家全体はヒノキの無垢材を使用。優しい木の色に映えるブルーの壁がアクセントカラーとなり、とても綺麗でした。
 

 
天井は、梁を見せた勾配部分と、3.5mほどある高天井の2つの高さが設定されていました。同一空間の中で高さに変化を与えることにより、水平方向だけでなく高さ方向にも広がり・メリハリのある空間に。ハイサイドの窓から見える空は、室内にいても自然の心地良さを感じさせてくれます。
 

 
廊下との境界には木格子をあしらい、ほどよい陰影と視線の抜けを感じるデザインに。

 

 
ファミリークローゼットと繋がるご夫婦お二人の寝室は、12帖のゆったりとしたスペース。南面の掃き出し窓からはたっぷりの日差しが入り込み、長時間ベッドで過ごす際も開放感を味わえる空間となっています。LDKや寝室から段差なくフラットでウッドデッキに繋がっているので、車いすでも気兼ねなく外に出ることができます。
 

 
毎日使う洗面脱衣室や洗濯室、お風呂は標準の広さよりも幅をとり、収納量もたっぷり。使用時にストレスが生まれない空間となっています。洗濯室には洗濯機、カウンター、物干し金物が取り付けられていて、このお部屋だけでも「干す、畳む、アイロンかけ」といった一連の家事が完結します。洗濯室から直接出られるウッドデッキは軒をしっかりと取っているため、外干しでも雨の心配がなく安心です。

 

 
また、建具はすべて上吊引戸となっていて、お客さまからも「良いね、自分たちもこうしたい」という声が多くありました。足元にレールがないので床がフラットに続き、つまずきや溝にごみがたまるという事もありません。
 

 

来場されたお客様の声で特に印象的だったのは、「バリアフリー住宅じゃないみたい」という感想です。バリアフリー住宅といわれて想像するのは、手すりや設備の整った病院のような空間、という方も多いのではないでしょうか。お客さまからも、「バリアフリーと聞いていたのに、手すりが全然ない!」と驚きの声が上がっていました。こちらのお住まいでは、例えば、玄関ポーチへ上がるためのスロープがあったり、玄関やトイレに縦づけ手すりがあったりと、必要な場所に必要な機能のみを設けています。一方で、お住まい全体でより見どころとして感じられるのは、それ以外のところ。暖かい日差しや風を感じられる奥行きのあるウッドデッキや、ゆとりのある洗面脱衣室・洗濯室、プロジェクターを備えた明るいリビングなど、他の住宅と変わらない“くらしの豊かさ”を大切にした居場所づくりかと思います。
 

 

「平屋建てのバリアフリー住宅」という大きなカテゴリーに当てはまるこちらのお住まいは、その言葉から想像する姿とはいい意味で外れていたのかな、と思いました。見た目から分かりやすいバリアフリー設備でなくとも生活するお一人おひとりにとって本当に必要なものを設計することで、まるでバリアを忘れてしまうような、のびのびと過ごせる心地良さ。生活をさりげなく補助できる空間づくりに取り組んだ住まいでした。
 

 
多くの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。次回の見学会は2月に開催予定です。一棟一棟異なるこだわりを、是非実際にご覧になって感じてみてください。
 
 

設計 水谷

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