「家族の時を紡ぐ家」完成見学会を開催しました2022.08.15

7月9・10日に、岐阜県多治見市にて完成見学会が開催されました。両日とも天候がすぐれず雨でしたが、エアボレーという全館空調のおかげで室内全体は温度差がなく、快適な温熱環境でした。
 
こちらは、20代ご夫婦と1歳のお子さんが暮らす、ザ・働き世代・子育て世代の住まいです。お子さんが小さい今と大きくなった時。家族の“今とこれから”をイメージしながら、変化していくライフスタイルにも対応できるよう設計しています。
 

 
特徴はコンパクトにまとめられたLDKとその先に一体となって広がるテラスです。敷地の広さを生かし道路側から少し離れた南側に配置することで、プライベート感を演出。天井高いっぱいの大開口サッシとLDKの天井と軒の「高さ・素材」を揃えることで、リビングの延長であることがより際立ち、コンパクトな空間に広がりが生まれます。
 

 
ゆったりとしたテラスでは、深い軒によって天候に左右されることなく“家族のおうち時間”を快適に過ごすことができます。暑い夏はお子さんと水遊びをしたり、お庭でバーベキューをして愉しんだり…。外干しも安心です。テラスでどのような時間を過ごすのか、考えるだけでワクワクしますね。
 

 
木をたっぷり使ったLDKの天井は杉の板張り仕上げです。温かみで溢れ、木の香りが漂い、ゆったりと落ち着いた時間が流れていました。リビングはカーテンレスとし、障子を設えています。障子を閉めると室内の雰囲気が一変し、とても魅力的。ご来場のお客さまからも好評でした。障子は破れやすいイメージがありますが、衝撃に強い障子もあり、ペットや小さなお子さまと暮らす住まいにもよく取り入れられています。
 

 
キッチンカウンターは、手元隠し兼調味料置き場に。住まい手のライフスタイルに寄り添った、造作ならではのアイデアです。
 

 
キッチン横には食品庫と勝手口があります。階段下空間を無駄なく勝手口へと有効活用させ「駐車場-勝手口-食品庫-キッチン」といった一連の帰宅動線が短い距離で完結します。
 

 
水まわりも同様に「浴室-洗面所-洗濯室-物干し場」といった一直線でつながる家事楽動線となっています。十分なスペースとたっぷりな収納量で、室内干し・外干しどちらも使い勝手良く設えています。
 

 
バイク好きであるお施主さまこだわりのゆとりのあるバイクガレージ。こちらは将来主寝室として使うことも考えている為、利便性を考えトイレや手洗いコーナーを近くに配置しました。将来を見据えての配置計画です。
 

 
手洗いコーナーの水栓は壁付けタイプに。シンプルな形状ですっきりしているので、汚れがたまりにくく掃除がしやすいことが特徴です。水栓の高さもお好みの位置に設定できます。最近ではこの様な「壁付け水栓」を採用したお住まいが増えている印象です。
 

 
外壁はジョリパット仕上げと一部天然石のタイルを使用。タイル仕上げは玄関ポーチからホールまでつづき、内外を緩やかに繋ぎます。造作のガラス窓から差し込んだ光がタイルに反射することで陰影が生まれ、その豊かな表情をが素敵でした。
 

 
深い軒が掛かる玄関周りは雨が吹き込まないので、板張り仕上げに。木と石の自然素材がつくるコントラストを愉しむことができます。
 

 
2階の子供部屋はあらかじめ出入口を二か所設置。部屋が分けられるようになっており、家族構成やライフスタイルが変化した時にも柔軟に対応できます。全体的にスッキリとまとめ勾配天井によって高さを出しているので、狭さを感じず空間にゆとりを感じました。
 

 
ご来場のお客さまから多く寄せられた質問は、仕上げ材について、阿部建設の標準仕様(概算見積の際に基準となる仕様)との比較についてでした。こちらのお住まいは、壁は漆喰、床はナラ材、タモ材、クリ材と部屋ごとで材種を変えています。障子や造作家具などで統一感を出し、オーダーメイドならではのこだわりを楽しんでいます。
 

 
“家族に寄り添い、未来を育む住まい”。日々の営み一つひとつを、自分たちらしい暮らしに置き換えて、細部まで丁寧に設計された素敵なお住まいでした。
 
完成見学会では一つ一つ異なった素材や雰囲気、温熱環境を肌で体感することができます。
そこに住まう人それぞれのライフスタイルに寄り添った空間をぜひ見にいらしてください。

 
 

設計 早川

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