伊礼智さんとのトークイベント!2024.01.10

10月の泉幸甫さん、11月の戎居連太さんに続き、12月のトークイベントは建築家の伊礼智さんをゲストにお招きしました。
 
今回は、LIVE配信はせず愛知学院大学内のホールを会場にした現地参加限定の開催でした。冬らしさを実感し始めた寒い日でしたが、家づくりを検討中の方やオーナー様など、たくさんの方にご参加いただきました!
 

 
伊礼さんといえば沖縄出身の著名な建築家。阿部建設にいらっしゃるお客様の中には“伊礼さんきっかけ”の方も多く、伊礼さんとのコラボレーションも阿部建設の家づくりの特徴の一つと言えます。かくいう私も伊礼さんの本を拝読する身。直接お話を聞ける中々ない機会に、イベント当日は朝からそわそわしていました。
 

 
大きなトークテーマは「コンセプトのある暮らし」ですが、伊礼さんの家づくりへの考え・想い、【i-works project】の誕生秘話など、裏話も含めたお話しに会場の皆さんも熱心に耳を傾けていました。
 

 
伊礼さんが設計する住宅のひとつに、標準化住宅の【i-works project】があります。阿部建設にいらっしゃるお客様でもi-worksを検討されてご相談にみえる方はたくさんいらっしゃいます。
 
こちらは2014年に完成した、i-works projecの第2弾【i-wowrks2.0】。内覧会当日には伊礼さんにもお越しいただきました。
 

 

 

 
プレタポルテの家(高級な既成品住宅)として、リーズナブルなコストで性能も高く、住み心地良く。街並みに溶け込むような優しいデザインです。阿部建設でもこれまで数多くのi-works住宅に携わらせていただきました。
 

 
そんな【i-works project】ですが、誕生のきっかけは分譲住宅を依頼されたことから始まるようです。「標準化」と言うと、手を抜いた住宅なのでは?と捉える方もいるかもしれませんが、i-worksの謳う「標準化」は少し違います。
 

 
伊礼さん自身が学んできた吉村順三さん、奥村昭雄さん、永田昌民さんら建築家の方々の設計手法を「標準化」した、レベルの高いものです。標準化されることで、コストダウンや工期のスピードアップ、どの職人さんが施工しても一定の施工品質を保つことができてきます。そして改善を重ねてより良くしていくことで、バリエーションは増え、設計が豊かになったとのことでした。
 

 

 
普段私たちは、お客様それぞれにあった唯一無二の住宅を提案し、一つずつ実績として積み重ねています。普遍的な標準化住宅を何度もブラッシュアップしながら、洗練された建物にしていく過程も非常に奥が深そうです。
 

 
コストのお話もありました。印象に残っているのは、「いいものをつくるため、業者比較(相見積もり)をしない」というお話。コストを抑えることももちろん大切ですが、比較して安いものを選ぶと、最終的に家づくりをしてくださる職人さんにしわ寄せがくるため、やる気が出ず、クオリティが落ちてしまう…というお話しでした。
 

 
職人さんと信頼を築き、お客様に満足度の高い住宅をお渡しするには、三者がそれぞれ尊重し合えることもとても大切だと改めて感じます。予算を守るポイントは、あとから変更しないこと。いかにプラン提案・打合せで方針を固められるか、迷われた時は適切なアドバイスをして調整しながら、ご納得いただくかも重要です。
 
イベントの最後には、伊礼さんへの質問タイム、記念撮影、ご持参された本にサインをもらったり…と、終始和やかで充実した会となりました。
 

 
イベント終了後は、伊礼さんの設計で建てられたオーナー様とスタッフで懇親会。楽しいひと時を過ごしました。
 

 

 

 
 

設計 水谷

この記事をシェアする

関連するブログ記事

ブログトップに戻る