住まいのような心地よさを、クリニックにも2024.12.10

11月9日(土)、14日(木)に、丹羽郡扶桑町にてクリニックの完成見学会を開催しました。
今回完成した扶桑よしだクリニックの院長・吉田諭史先生とお会いしたのはちょうど1年前です。建築場所は決まっていましたので、クリニックの顔になる面はどちらか、エントランスはどこが良いか等、現地で確認し早々にファーストプランと概算予算書をご提示。竣工に向けて打ち合わせを重ねていきました。
 

工事を担当したのは工事部部長の戸松です。仕様決めから打ち合わせに同席し、着工時には設計内容も把握した状態で工事に臨めました。個人的に長期休暇をいただいていましたが、問題なく工事が進んだと聞きホッと一安心。戸松に感謝しつつ、スタッフ同士の連携の良さも阿部建設の強みのひとつであることを改めて感じました。
 
さて、住宅とクリニックの大きな違いは、医療機器など専門設備があるかどうかという点です。基本設計が終わり詳細設計の段階で、医療機器メーカーさんと設置場所や必要な設備について確認します。そこで思わぬ出来事が!
その打合せに同席された担当の方が阿部建設のオーナー様でした。施設建築も手掛けていることをご存知なかったとのこと。「実は住宅だけじゃないんです!」ともっと強くアピールしていく必要があるなぁ…とつくづく実感し、オーナー様とのご縁に嬉しさを覚えた出来事でもありました。
 

本題の見学会ですが、「どのようなドクターがいらっしゃるか」「皆さん何にご興味をもたれるのか」と想像を膨らませ、お会いできることを楽しみにしていました。見学会は完全予約制で、吉田諭史先生にも一緒にご案内していただきました。ドクターの皆さんの開院当時のお話やアドバイス等、貴重なお話をお聞きすることができ勉強になることばかりでした。
 
建物全体のコンセプトは、『患者様だけでなくスタッフの方も心地よく快適に過ごせる空間』です。
エントランスには大きな庇を設け、来院者をあたたかく迎え入れるおおらかさを演出。待合スペースの南面の窓からはたっぷりの光が差し込み、明るく気持ちの良い空間をつくりました。窓の上に設けた庇は、夏の強い日差しを遮りつつ外観のアクセントとしても重要な役割を果たしています。
 

そんな中でもドクターの皆さんが興味をもたれたのは「空気式の床暖房」。建物全体に床下のダクトで空気を送るため、床がほんのり暖かくどの部屋も温度差がありません。また、スタッフの方のための「回遊動線」については、よく考えられたレイアウトだとお褒めの言葉もいただけました。
 

「床下の空調」「回遊動線」などは、住宅においても心地よく快適性の高い空間をつくる要素として取り入れています。
私たちの施設建築のコンセプトは、「施設は住宅の延長である」という考えです。施設建築においても、阿部建設の家づくりに対する考え方と基本は同じです。これからも、患者さんはもちろん、そこで働くスタッフの方も快適に過ごせる空間を提案していきたいと思います。
 

最後になりますが、吉田諭史先生、関係者の皆さま、開院前のお忙し中ご協力いただきましてありがとうございました。
 
 

設計 前田

この記事をシェアする

関連するブログ記事

ブログトップに戻る