天井の高い吹抜けや、柱のない開放的なリビング、外と繋がる大きな窓が欲しい!
住まいにそんなご要望をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
でも実際は、耐震性の面から柱や壁が出てきてしまったり、窓の大きさにも制約があったり。なかなか理想通りの空間が難しいこともあります。そんな方にぜひ知っておいていただきたいのが、今回ご紹介するSE構法です!
SE構法とは?
SE構法とは、特殊な集成材や接合金具を使い耐震性を高めた耐震構法です。柱と梁でほとんどの耐力を得るため、材積が大きく地震の際にもほとんど揺れを感じない剛性があります。そして、木の温もりに包まれる木造住宅でありながら、開放感あふれる吹抜けや天井高いっぱいの大きな窓、スキップフロアなど、柱や壁が少なく間取りの自由度も高い大空間が実現できます。
在来軸組構法との違いは?
一般的な「在来木造軸組工法」は、柱・梁・筋交いなどを職人の手仕事で組み立てていく伝統的な構法です。屋根や建物の形状など、比較的自由に設計できリフォームもしやすく、建築コストも安価です。一方で、現場加工や職人の技術に依存し、構造の強さも設計者の経験や慣習による部分が大きくなりがち…とも言われています。また、基本的に構造計算は行われず壁や筋交いで耐震性を確保するため、必要箇所に柱や壁を設けなければいけないといった点で、設計の自由度に制限が出てくることもあります。
一方のSE構法は、“すべての住宅で構造計算が義務化された数値”に基づいた構造設計というのが特徴です。接合部には高精度の金物とボルトを使用し、構造材には強度の保証された集成材を用いることで、工業製品としての品質と安定性を実現。これにより職人の技術差や施工誤差を最小限に抑えられ、高い構造性能を維持しながら自由度の高い設計が可能になります。
SE構法のメリット一覧
①全棟構造計算!安心の耐震性能
震度7クラスの地震にも耐えられる強度が保証されており、長期的に安心して暮らすことができます。マグニチュード9.0を記録した東日本大震災や、強い揺れが連続した熊本地震においても、SE構法の住宅は一棟も倒壊しませんでした。
②自由な間取りと空間設計が可能
少ない耐力壁で構造を成立させられるため、大空間・大開口・吹抜け・スキップフロアも実現できます。
③将来的な間取り変更にも柔軟に対応
構造体(スケルトン)と内装や間仕切り(インフィル)を分離して設計するため、柱や壁の配置に縛られず、リフォームや増改築の自由度も高くなります。
④建築基準法改正後も問題なく建築できる
SE構法は構造計算済の設計が標準のため、2026年4月に終了する「壁量基準の経過措置」にも完全対応済み。これは2025年4月の建築基準法改正により、耐震性を客観的に証明するための構造計算や性能証明が義務化される流れに合わせたものです。住宅の構造の安全性がより厳しく問われる時代への先手となる取り組みによって、2026年の建築基準法改正後も追加対応不要でスムーズに建築可能です。
SE構法がバージョンアップ!
そんなSE構法がバージョンアップしたということで5月の発表会に参加してきました!
従来から新バージョンへの変更点はこちら。これまで以上に開放感のある建物が可能となります。
阿部建設は、重量木骨の家プレミアムパートナーです
阿部建設は、全国でも限られた工務店だけが認定される【重量木骨の家プレミアムパートナー】に選ばれています。この制度は、SE構法の設計・施工技術において高い実績と品質管理能力を持つ工務店に与えられる称号であり、構造の信頼性とデザイン力の両立を目指す住まいづくりを支える証でもあります。「重量木骨の家」は、このSE構法を用いた認定住宅ブランドです。構造の信頼性はもちろん、設計の自由度、美しいデザイン、快適性をすべて兼ね備えた次世代住宅として多くのお客様に選ばれており、阿部建設を見つけたきっかけが、この重量木骨の家プレミアムパートナーだったから、というお客様も少なくありません。
木造で叶える、安心とデザイン性を兼ね備えた大空間の家。
気になった方はぜひお気軽にご相談ください。
(一部、SE構法説明パネルデータより引用)
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設計 佐藤