中日新聞知多版に「バリアフリー調査」が紹介されました2023.02.08

日本福祉大学、金城学院大学の皆さんと一緒に共同研究を行なっている【宿泊施設のバリアフリー調査】の様子が、1月20日の中日新聞知多版に掲載されました。
 

 
この取り組みでは、全国各地にある宿泊施設を訪れバリアフリー設備などの実態を調査・分析し、「宿泊者」と「宿泊施設」を繋ぐバリアフリー情報発信のための仕組み作りを進めています。その背景には、高齢者・障がい者の方々の宿泊時における「施設・設備に関する情報不足」という課題を解決する狙いがあります。
 

 
バリアフリー化の有無に関わらず、実際の施設や設備の状況がどうなっているかが事前に分かれば、利用者の選択肢は広がります。例えば、間口の寸法と段差が分かれば障がいの程度によっては一人で利用できなくとも、誰かと一緒であれば利用できる場合もあります。しかし今そういった情報を確認する手段は、実際に訪れるか、電話などで直接施設に問い合わせるぐらいしかありません。その手間から利用することを諦めてしまうことが往々にしてあります。
 

 

一方で施設側も、問い合わせがあると対応に多くの時間を取られ、回答内容によっては誤解を生んでしまうことを懸念し来場をお断りしてしまう場合もあるようです。本来であれば、利用できる施設・利用してほしい施設であるにも関わらず、情報がないことで双方の接点の場を失ってしまっているのです。
 

 
そこで、自分たちで実際に宿泊施設を訪れ、現地を確認したり、障がいをお持ちの方(社長の阿部も含め)の宿泊時の動作を見させていただくなどの詳しい調査を行い、その結果を元にした「バリアフリー情報」を公開することで施設や設備の現状を正しく伝え、利用者の幅を広げることができればと考えました。
 

 
私も調査に同行し、宿全体はもちろん、入浴・食事・トイレ・お部屋までさまざまなバリアフリー設備を拝見させていただきました。配慮が行き届いた施設は、障がい者・高齢者に限らず、どなたにとっても利用しやすい宿であることを改めて実感しました。
 

 
今回の研究は、宿泊施設はもちろんさまざまな方々のご協力をいただきながら進めています。今後も調査を重ね施設の状況を正確にお伝えし、利用者やその家族が「利用できるか否か」をまずは自身で判断できる情報サイトができればと思っています。
 
こちらの取り組みは社長ブログで詳しくご紹介しています。
嬉野温泉「和多屋別荘」バリアフリー調査
富士レークホテル バリアフリー調査
サポートイン南知多 バリアフリー調査
「旅館の情緒」と「バリアフリー・ユニバーサルデザイン」の両立 講演会開催
 
新聞記事は日本福祉大学HPにも紹介されています。
毛利志保准教授の調査研究が1月20日の中日新聞に掲載されました。
●バリアフリー、高齢者施設、障害者、学びの場、居場所形成「毛利研究室」
 
 

広報  落合

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