皆さん、初めまして。阿部建設の今枝と申します。
こうしてブログに登場するのは初めてですね。入社して2年、ブログを書かねばと思いつつ、仕事にかまけて書いてきませんでしたが、そろそろ…ということでタイムリーな話を書きたいと思います。
というよりまずは簡単に自己紹介ですね。
阿部建設に入社する前は東京の工務店で仕事をしていました。かねてより名古屋で一人暮らしをする母親から「早く名古屋に帰ってこい」と言われていましたが、なかなか気持ちもタイミングも乗らずいつも通り聞き流していたところ、とある電話で「鬱になったかも…」と言われ、まあ確かに子供は二人(私と妹)とも名古屋から出ていたため、一人で生活する母親も可哀そうだな…と思い、妻と一緒に2年ほど前に名古屋に引っ越してきました。
妻は福島県の生まれで名古屋、というより東京より西には縁もゆかりもありません。そんな彼女が名古屋駅に到着する新幹線の車内で「私はこれからこの街で生きていくんだ…」とセンチメンタルな気持ちになっていたのを覚えていますが、駅に迎えに来てくれていた母親は「鬱の意味わかってる?」と言いたくなるような健康体そのものだった訳で「まあいいでしょう~」とサングラス越しに目がニヤニヤしていたのは………まあ良い思い出としましょう。
さて、随分と前置きが長くなりましたが、文頭で触れたタイムリーな話に戻ります。先ほど触れた引っ越しと転職の最中、私は並行して一級建築士を受験しています。一級建築士というのは弊社のブログを読んでいただいている方はご存知かもしれませんが、建築士の免許の一つで、持っておくと名刺が若干輝いて見える、という資格です。
一次の学科試験と二次の製図試験の二部構成になっており、学科試験に一度合格すると3回まで学科試験が免除され、二次試験である製図試験から受験できます。ただし、製図試験が3回不合格だった場合、もう一度一次の学科試験からスタートしなければならない、という仕組みになっています。
「タイムリーな話」というのはその3回目の製図試験のことで、つい先日試験を受けてきました。これに落ちると来年は学科試験からのスタートということもあり、なんとしても避けたいものです。私は過去に学科試験が不合格だった年を含めるとこれが4回目の受験であり、不合格の場合は学科からの再スタート、背水の陣でもあり、大げさに言うならばまさにオリンピックです。
課題文と答案用紙です。
出題された課題文を読み、要求に応えつつ、法律に違反しないようプランを考えます。記述と呼ばれる作文を書き、最後に手描きで製図します。
これまで予備校でやった課題です。感慨深い…。
試験当日の夕方、予備校で「復元図面」なるものを作図し、学校に提出します。
学校側はそれを集計し、独自の項目で採点、他の受験生との比較を行った上で合格見込みか否かを教えてくれます。試験元の正式な発表ではないものの、受験生にとっては合否の一つの目安となっているものです。先日学校に赴き判定を聞いてきたのですが、指摘なしの「合格見込み」とのことで一安心、2か月ぶりにお酒を飲みました。
正式な発表は毎年年末に行われるため、合格して忘年会でおいしいお酒が飲めるのか、ここまで風呂敷を広げながら不合格で盛大にずっこけるか。
…ひとまず仕事に励みたいと思います。
設計 今枝