現場に潜む危険をなくすために2024.10.16

街を歩くと至る所で工事中の現場を見ます。何気ない光景ですが、建設現場ひとつでそこがどんな会社か、どんな仕事をしているのかが分かるぐらい、重要な要素ではないかと思っています。
 
私たち建築会社にとって、建物の高い施工品質を保つことはもちろん、事故なく安全な環境で竣工を迎えるということもとても大切です。
実は建設現場には、想像以上に多くの危険が潜んでいます。例え熟練の職人さんであっても、一瞬の出来事が大きな事故につながることも…。最近は猛暑などの外的要因による事故も増えており、より一層安全管理の徹底が叫ばれています。
そのため阿部建設では、【安全パトロール】という独自の仕組みをつくり定期的に実施しています。
 

【安全パトロール】とは?
担当者ではどうしても甘えが生まれてしまうため、物件担当ではない者が“第三者の目線”で工事中の現場をチェックします。ポイントは4つ。
 
① 潜在的な危険要因がないか


事故につながるような危険な箇所がないかをチェックします。落下の危険性はないか、適切に管理された工具を使用しているかなど、一見問題なさそうに見える箇所でも事故の要因につながるため、検査項目に沿って隅々まで確認します。
 

 

② 安全対策は適切か


現場で実施されている安全対策が実際に機能しているかどうかをチェックします。たとえば、ヘルメットなどの保護具が正しく使用されているか、電動工具のカバーがされているかなど、万が一の際にも安全が守られる状況かを確認します。
 

③ 作業員の意識の向上


パトロール中に工事現場の作業員と安全に関する情報共有を行い、注意点を伝えるなどのコミュニケーションを図っています。これにより、現場に関わる全員の安全への意識が自然と高まります。
 

④ 改善策を社内で共有


パトロール中に発見した問題点や改善点を詳細に記録し、報告書を作成します。現場の担当者はもちろんですが、社内全体で情報共有することで、各現場で同じような問題が起こらないよう対策がとれます。
 

危険がある、改善が必要だと指摘があった箇所はすぐに是正を行い、改善後の状況報告を行なって【安全パトロール】が完了します。もちろん現場が綺麗に片付いているか、ゴミなどが散らかっていないかなど、清掃面のチェックも欠かせません。
 


【安全パトロール】をスタートしてから社員はもちろんですが、実際に現場で働く作業員の安全への意識も格段に上がり、互いの信頼関係も芽生えました。
 

しっかりと安全対策が取られているか、整理整頓されているかなど、現場の基本を守るためにも、【安全パトロール】は欠かせないプロセスです。そしてそれは、お客様に「高品質な住まい」を提供できる環境整備にもつながります。
 
今後も、パトロール自体の質を向上させながら安全な作業環境を維持し、お客様に安心して工事を任せてもらえるような環境づくりと作業員の安全確保に努めていきます。
 
 

工事部 戸松

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