限られた敷地にアイデア満載の家S様邸

公園を望むバルコニーと光そそぐリビング。
家族みんなが集まる、心やすらぐ居場所です。

広がりを感じる間取りや色調に。採光にも配慮した設計。

奥様 最初は、一戸建てとマンションどちらにしようか迷っていたんです。それぞれのメリットとデメリットを出して夫婦で何度も話し合いました。それで決めたのが、土地も財産になるし憧れのあった一戸建てでした。

ご主人 以前は賃貸住宅に住んでいて、その家賃を払い続けるよりも、自分たちの家にお金を使いたいと思ったのがもともとの理由です。転勤がないので、家をつくったら落ち着いて住めますし。まずは、お互いの職場や実家との行き来を考慮したエリアで、住みやすい場所を探しました。

奥様 土地探しで優先した条件は、住環境や街の雰囲気です。ここは、大通りから少し奥に入ったところで、目の前が公園。夜は街灯が点くので明るくて安全かなと思いました。朝と夜の様子を見に来て、落ち着いた雰囲気だったので決めました。

ご主人 ただ、敷地は35坪ほど。限られた土地で心地よく暮らすために、様々な工夫をしました。敷地内に駐車場を設けたかったので、その分スペースが小さくなる1階ではなく、空間を広く使える2階にリビングをつくり、そこからつながるバルコニーも大きくしています。公園に面しているから、視界が開けて広く感じるんですよ。

奥様 リビングの壁のしっくいの色も、広がりを感じさせる白を選んでいます。

ご主人 この壁の色や2階リビングは阿部建設の提案で、ほかにも隣家と近接していることから、窓の位置を考慮した設計になっています。窓は、隣家のある南側は最小限ですが、北側の高い位置に側窓を設けているので、リビングに光が注ぎ込んで気持ちいいですね。

個室と共有部のバランスを考慮。収納力もばっちり。

ご主人 家づくりでは、間取りは提案プランをそのまま生かしましたが、どの部屋をどれくらいの広さにするか、スペース配分に悩みました。特に子ども部屋ですね。将来、部屋に閉じこもってばかりになると困るので、あえて机とベッドを置けるだけの広さに。鍵も付けていません。

奥様 子ども部屋も主寝室も個々のクローゼットは省き、家族共有のファミリークローゼットにまとめました。中のハンガーパイプと引き出しのサイズを決めるのはひと苦労でしたね。コートやワンピースなど身丈の長い服がどれくらいの場所を占めるのか、ハンガーを使うと引き出しのサイズはどれくらいが適切なのか、家族みんなのバランスも考慮しないといけませんから。いろいろ考えることは多かったですが、衣類が一箇所にまとまり効率よくなりました。

ご主人 間取りプランに沿って、インテリアや細部の色・デザインなどはふたりで決めていきました。例えば、主寝室は収納スペースを設けるために、テレビボードはテレビの上下左右にものをしまえる造作に。白い壁のリビングは、テレビボードなどでウォルナットのダークブラウンを効かせ、かっこいいクールなテイストに仕上げてもらいました。

奥様 私は自分のテリトリー、キッチンに希望を盛り込みました。料理している時にリビングからは手元が見えないように、でもキッチンからはリビング全体の様子を見渡したいという思いがあって。Instagramでイメージに近いスタイルを見つけて参考にしました。テイストは、リビングのクール系に対して、キッチンはナチュラル系。木の色をライトブラウンでまとめ、壁に石張りタイルを施し、気持ちのよい場所をつくりました。

全館空調でいつも快適。これからも人の集まる心地よい場に。

ご主人 実際に暮らして最も気に入っているところは、家全体の温度と湿度を調整する全館空調※の快適さです。夏は帰宅して玄関に入った瞬間、涼しさに感動します。室内の空気が1時間ごとに入れ替わるので、換気の面でも安心。オール電化で、光熱費の支払いは以前に比べてかなり低く抑えられ、経済的でもあります。

奥様 私のお気に入りはやはりキッチンです。広くて、調理台はちょうどよい高さで、IH機器を備えているので、使いやすくお手入れも簡単。以前より使い勝手がよく、料理が楽しくなりました。オーダーした食器棚には、内部が見えないよう扉を付けています。ダイニングに“見せる”ための飾り棚はありますが、オープンだとホコリが付いて掃除が大変なので、基本的には“見せない”収納を中心にしました。リビングには、周りの壁と同じ白色の「壁面収納」を取り入れています。空間にしっくり馴染み、いろいろなものをたっぷりとしまえるので助かります。 ほかに、玄関横のシューズクロークに全身が映る姿見鏡を設けたのもポイントです。外出する前は、靴を履いた状態で全身をチェックできます。ここは階段下のデッドスペースを活用した土間収納になっているんですよ。

ご主人 新居ができたら、家でBBQをやってみたい!と思っていました。友達や親族が集まって、バルコニーでBBQをしたりリビングで食事をしたり。それがこれからの楽しみです。

奥様 リビングは、私たち家族にとっても“集まる場所”であり続けるといいなと思います。いつも自然とここにいる、ような。今、子どもはまだ小さく、リビングで遊んでいますが、今後成長していっても、ここで居心地のよい時間を過ごせるとうれしいですね。

※全館空調OMX 「365日、暑さ寒さのストレスからの解放」を掲げる、太陽熱と最新のエアコンシステムによる全館空調。床暖房を含む暖房、冷房、給湯、熱交換換気の機能を持ち、一年中省エネで快適な温熱環境を実現。