奥様 以前はマンション住まいでしたが、夫の転勤先のアメリカでは一軒家で暮らし、子どもが思いきり遊べるし、のびのび過ごせるのがいいなと感じて。帰国後、家づくりをしようとまず土地探しを始めました。
ご主人 立地は子どもの小学校の学区内で、日当たりのよさを重視しました。住宅展示場を巡ったり、お試し宿泊体験をしたりしてハウスメーカーも探していましたね。
奥様 だけど、土地が見つからないまま1年半…もう諦めかけました。小学校区内というコンパクトなエリアだったので、町の昔ながらの不動産屋さんに問い合わせをしていたのですが、最初の相談から1年後ついに地元のネットワークでよい土地を紹介してもらいました。 阿部建設はインターネットで検索して見つけ、雰囲気が気に入ったんです。本社ショールームや名古屋市守山区の手しごとの家を見学に行きました。
ご主人 実は、私は家には性能を求めていて、大手ハウスメーカーも検討していました。ですが、阿部建設からいろいろと話を聞いて、性能面でもお任せできると思いました。たとえば、断熱性・気密性が高く、床下空間を利用した空調を採り入れることで、家全体を快適な室温にし、夏は涼しく冬は暖かい家を実現できるといいます。実際に今年の夏は、各部屋の床に設けたガラリから、ファンによって床下の涼しい空気が送り込まれ、心地よく過ごせました。また、間取りについても、ほかでは「注文住宅」といいつつ一定のパターンから選ぶ方法でした。ここでは本当に様々な要望を採り入れられ、ずっとお付き合いできる安心感もありました。
奥様 私も間取りの自由度が高いのがよかったですね。「開放感があって、みんなでのびのび過ごせる家」を目指したので、私たち夫婦が希望した2階リビングも叶いそうだと思いました。
ご主人 2階リビングは他社にも相談していましたが、ここのプランは開放感がある上、木が多用されているので木のやさしさや温もりを感じ、落ち着けるところがよかったです。
奥様 ほかに、1階の中心にライブラリーをつくったり、2階にはボルダリングや雲梯子を設けたり。ライブラリーにはそれぞれが持っていた本を集め、親子で読書や将棋ができたらと考えました。和室はつくりませんでしたが、和の雰囲気は残そうとライブラリーの床を少し上げて、ごろんとひと休みもできる畳仕様にしています。雲梯をつくったのは、水泳選手の実家に雲梯があったと聞いたのがきっかけです。子どもたちが休校だった期間に体力を持て余していた状況もあり、体を動かして発散できる何かがあればいいなと思ったのです。雲梯やボルダリングの場所は、2階の上の小屋裏・ロフトとつながる吹き抜け空間にしました。
奥様 住まいには、空を見ながら料理をしたい、という私の希望もこめられています。今、オープンキッチンから正面に当たる東側の高窓を通して空を眺められ、特に朝日がきれいなんです。光も高窓や階段の窓からたっぷり入り、明るい空間で家事をしたりホッとひと息ついたりできて気に入っています。ほかに、娘が学校から帰ったら、ハンモックでくつろぎながら一緒におしゃべりできるインナーバルコニーもお気に入りの場所です。
ご主人 僕は勾配天井の開放感あるリビングが特にいいですね。ロフトへの階段がスケルトンになっていて、窓からの光を妨げませんし、空間により広がりを感じさせます。
奥様 子どもたちはロフトがお気に入りなんですよ。レゴブロックやお絵描きで好きなだけ遊べますから。私はロフトには入らないと決めているので、そこは子どもだけの空間。週に1回だけは夫が入り、子どもと一緒に片付けをするルールをつくっています。 新居が完成し、娘は好みの壁紙などを選んだ自分の部屋ができたことに喜んでいて、自ら部屋を整理整頓するようになりました。片付けレッスンの本も読んで工夫しているようです。私は先日から在宅ワークを始めました。今まではスペース的に難しかった、新しいことに挑戦したいと思ったからです。これからもそうしたチャレンジをしたいし、植物を育てるのが好きなので、日当たりのよさを生かしてグリーンをもっと増やしていきたいです。
ご主人 家族が集まる場ができたので、これからもふれあう時間を大切にしたいです。LDKからつながるインナーバルコニーも、もっと活用できれば。リビングと一体の空間として、ここにテーブルを置いてみんなでランチを楽しみたいですね。
ご主人 家づくりを振り返ると、夫婦で役割分担したのがよかったと思います。性能や機能は僕、それ以外の住み心地などは妻、というように。自分たちで勉強しながら、作り手にどんどん質問をして納得感を持って決めていくことが大切だと思います。