SE構法でテラスを叶えた3階建ての家K様邸

希望をリストアップし、着実にカタチに。
安全性とデザイン性を軸に、ディテールまでこだわった住まいです

建築家とのコラボ、SE構法、歴史に裏打ちされた信頼感がポイント

ご主人 「ゆくゆくはマイホームを」という思いがあって、年齢的にも生活面でも良いタイミングだろうと家づくりを始めました。
まずは住宅展示場を見学しつつ、土地探しも進めていきました。転勤が多い仕事柄、どの県に建てるのかを決めるまでに紆余曲折があり、ずいぶん考え、時間もかかりましたね。最終的に、利便性、ハザードマップに基づく災害リスク、土地の形状などを基準に決めました。

家をつくる上で最も重視したのは、安全性とデザイン性の両立です。はじめは大手ハウスメーカーで図面を作成してもらったり、設計事務所にも足を運んだりしましたが、安全性とデザイン性のどちらかに不安を感じることが多くて…。妻と話し合って、「両立が叶いそうな工務店にしよう」と工務店に絞って探しました。
阿部建設に興味を持ったのは、建築家・伊礼智さんとコラボしていることとモデルハウス「手しごとの家」の雰囲気からです。創業100年を超す企業としての安心感も大きく、何よりSE構法(※)が決め手でした。SE構法なら耐震性能もデザインの自由度も高い空間づくりができるだろうと感じたからです。

実はもともとテラスをつくりたいという希望がありました。自宅で趣味のアウトドアを体感でき、食事やBBQをピクニック気分で楽しめたらいいな、と。ただ、僕たちが選んだのは坪数の限られたコンパクトな敷地。ここにテラスを備えた3階建ての強い家をつくるならSE構法はどうかと担当の佐藤さんから提案があり、この構法を選びました。

デザイン性については、やはり注文住宅ですから素材や色、サイズなどディテールまで丁寧に決めていきたいと思っていました。いざ打ち合わせを始めてみたら、希望する様々な事柄を、すべて伝えきれたのか、細部まで伝わったのかと不安に感じるようになりました。そこで、希望を一つひとつエクセルの表にリスト化して、「リビングのここはこのサイズ」「この部分の素材はこれ」といった細かい点を書き出し、共有できるようにしたのです。リストをチェックしてお互いの認識にズレがないことを確かめながら進めていきました。

制約をプラスに変え、満足のいく居心地良い空間に

ご主人 つくりたかったテラスは、どれくらいの広さを確保できるのか、縦・横のサイズをいろいろシミュレーションして検討を重ね、手持ちのキャンプ用テーブルとチェアとのバランスも考慮しました。さらに、リビングからフラットな床でつなげて一体感を出し、テラスを囲む2方向に大きな開口部を設け、庇はあえてつけないことで開放感も打ち出しました。
また、テラスの塀の高さ(外壁)はかなり上げています。ここは準防火地域に当たり、建築基準上、開口部に防火用シャッターの設置が必要なのですが、それは避けたかったので、代わりの手段として壁を高くしました。結果的にプライバシー保護に役立ち、青空の抜け感も楽しめています。

妻がこだわったのは、キッチンの背面を隠せる収納にしてスッキリと見せることです。1階のトイレは、アール(曲線・曲面)の壁で囲み、明るさを抑えて“洞窟っぽい”雰囲気にしました。スタイリッシュというより、かっこいいデザイン性を大切にしています。また、壁の巾木や玄関の框をあえてなくすなど、感覚的に良いと感じるディテールにこだわりました。

実は、この曲線を描くトイレの壁は佐藤さんからの提案です。妻はもともと「外壁にアールを取り入れたい」という希望があったのですが、木造住宅では難しく、諦めた経緯がありました。するとその次の打ち合わせで、「外壁ではできないけど内装なら」とトイレの壁に採用することを提案してくれました。
さらに、階段を螺旋状に配置する提案もありました。台形の角地という土地の特徴を踏まえ、建物に螺旋階段を配することで、1階から3階までつながる吹き抜けの印象的な構造になります。このアイデアをもらって、コンパクトな敷地でも窮屈さを感じない居心地の良い住まいができました。この場所でできる最大限のことをしたと満足しています。

こだわってつくった場所がお気に入り。今後はより活用したい

ご主人 実際に暮らしてみて、妻はやはり土間から見るアール壁を気に入っています。それに素材選びにもこだわったので、オーク材をはじめとする木の質感や見た目、肌ざわりの良さもお気に入りポイントです。ダイニングのフローリング、階段の手すり、洗面室の収納棚などのほか、特にキッチンの棚は木目の向きも吟味して選んでいます。
僕はテラス、土間、トイレ、洗面室などが好きですね。洗面室は広さと使いやすさがポイントです。収納力たっぷりの棚は、歯ブラシなどの日用品を整理しつつ隠す収納が可能で、コンセントの位置も考慮して機能性を高めています。エアコンは木のルーバーで目隠ししてあり、すっきりと整った空間も魅力です。

今後の展開として考えているのは、テラスをより活用すること。気候の良い時期にはアウトドアリビングのように食事を楽しみたいですね。妻は玄関周りには緑豊かな植栽、室内にはオブジェやイスなどのインテリアを取り入れて、より好みの空間にしていければと話しています。

これから家づくりを始める方は、ご自身の希望やこだわりをリスト管理すると良いのではないかと思います。設計段階でも建築中も、コンセントの位置や数といった細かい点もチェックできます。大切な家をつくるのですから、一つずつ確認しながら安心して進めていけるといいですよね。

※SE構法:自由な空間デザインと、高い耐震性能を両立する木造建築技術。強い構造躯体と厳密な構造計算によって、在来木造では不可能だった大空間や大開口などを実現できます。