2016年に阿部建設のフラッグシップモデルとして建てられた『手しごとの家』。新しい木質材料CLTを使った木材の新たな活用法として、自社開発した「Aパネ工法」の実証モデルとしても認知されています。
左端にあるのがそのCLT板。人はもちろん建物と比較してもその大きさが分かります。(長さ4m)
その他、断熱性能G1グレード、ZEH、制振構造など、性能面にもこだわっています。
手しごとの家は、阿部建設のこれまでの技術、そしてそれぞれのライフスタイルに合ったオーダーメイドという考え方を示したモデルハウスとなっています。玄関、LDK、寝室、子供部屋、書斎、和室、WIC、浴室、洗面、トイレ・・・。おそらくほとんど家で見られるこういった空間が、少し趣向を変えたかたちでプランされています。今回は手しごとの家の1階を中心にご紹介します。
このモデルハウスの大きな特徴は2階がLDK、1階がプライベート空間になっていること。いわゆる子供部屋はありません。多種多様なライフスタイルの1つの考え方として、あえて子供部屋はつくらず、主寝室には小間と自然光が入るWICが隣接しています。
小間はホッとくつろぐ畳の空間に、WICにはアイロン掛けなどができる家事スペースが設けられています。
また、主寝室をはじめLDKなどの主な居室は土壁仕上げです。自然の色合い、手触り、つくりだす雰囲気はとても温かみがあります。土を固めて仕上げる昔ながらの「たたき仕上げ」との相性もとても良く、味わい深いテクスチャーです。
対照的にWICは白ベースの色合いに。自然光によって明るく清潔感のある空間となり、毎日の服選びが楽しくなります。
天井までのびた主寝室の窓は外の風景を切り取るように緑が映えます。しだれ桜に向かって少し斜めに延びたウッドデッキはお庭を愉しむ豊かな時間をつくります。
建具は、上質を感じる柿渋の和紙を採用。アールを活かしたデザインと相まってやわらかな印象に。
1階にはこの他に、浴室・洗面・トイレ・玄関収納があります。まず共通していることはバリアフリーであること。阿部建設にとって大切なポイントの一つです。人は誰しも年を重ね、突然予期せぬことが起こるかもしれません。そんな時でも安心してくらせる間取りや動線を考えて家づくりをしています。
洗面所・トイレは車椅子で使用でき、浴室までの動線も最短です。デザインを損なうことなく、ユニバーサルデザインが行き届いた設計になっています。
また、通常のモデルハウスには珍しいホームエレベーターも備わっています。バリアフリーのモデルハウスとしてもご見学いただけるよう、さまざまな工夫が施されています。バリアフリーのご紹介はこちら。
ここ最近増えている、家族用の玄関に備えられたクローゼット。大容量でアウトドア用品もしっかりと収まります。見せる収納としても参考になる空間になっています。
そしてアイアンの階段で2階へとつづきます。
手しごとの家は自然素材を活かした和モダンな雰囲気が特徴です。そこには活動的できらびやかな雰囲気とは少し違った、落ち着きのあるゆったりとした時間が流れています。現在は同一時間1組の完全予約制となっています。細部まで丁寧に設計された空間を、ご家族でゆっくりとご覧になってみてください。
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広報 津金