以前の家づくりコラム【手しごとを感じる家 1】では、モデルハウス・手しごとの家の1階を中心にお話ししました。今回は2階についてご紹介します。
1、2階をつなぐ階段の壁面は職人さんの技術が光るタイル仕上げです。天窓からの自然な光、そしてザラッとしたタイルのテクスチャーが空間のアクセントをつくりだします。また、1階から2階まで伸びているため、迫力もあり天井も高く感じます。
1階の個室空間とは対照的に、2階はパブリックな場としての大空間。Aパネ工法によって実現した柱のないLDKは、勾配天井によってさらに伸びやかで広々とした印象に。1階と2階でメリハリを感じる空間構成になっています。
そして、全面に広がる豊かな風景。矢作川の景色が広がります。2階リビング、そして大空間だからこそ実現したこの景色は、一年を通して四季の豊かな移り変わりを見せてくれます。
壁は1階と同様、土壁仕上げ。温かみを感じる上質な家具や、シンプルで感性の高い小物との相性もとても良いです。
手しごとの家の印象的なワンシーンというと、この障子を閉めたところかなと思います。すっきりとした障子の格子がモダンで大人の佇まいの印象をつくります。
この障子は「太鼓張り」と呼ばれる組子の両面に障子紙を貼った技法となっています。断熱性を高め、光を均一に拡散してくれるので、空間全体をやさしく包み込んでくれるような明るさにしてくれます。
冬を愉しむスタイリッシュなデザインの暖炉も。暖かさはもちろん、ゆらゆらと揺らめく火を眺めている時間、家族団欒の傍に暖炉がある風景。想像以上の心地良さを実感できます。
キッチンは全てフルオーダーで、一つひとつ細部までこだわって仕上げています。壁面のタイルは1枚1枚職人さんが丁寧に施工してくれました。見る角度や光加減などで、全てのタイルの見え方が異なる味わい深いテクスチャーです。このタイルについては、ご来場のお客さまから聞かれることも多いようです。
キッチン横にはストック品を収納する食品庫。白を取り入れたカラーコーディネートはLDKとはまた少し違った雰囲気を感じます。
一角には、繊細なデザインの美しさが際立つ和の空間が寄り添います。
こちらも障子を閉めた状態と開けた状態で雰囲気が大きく変わります。バルコニーからの借景も取り入れた格式高い空間です。
家全体の光や影がつくりだす繊細で豊かな表情にもぜひ注目してみてください。
香りや質感、空気感など、人の手しごとが生きている空間だからこそ感じられる心地良さ、温かみをぜひ体感してみてください。家づくりの本来の魅力と木の家の素晴らしさを感じていただけるのではないかと思います。みなさまのご来場をお待ちしております。
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