3年住んで分かった!「全館空調+太陽光発電」のリアルな電気代と住み心地2025.03.19

自分で設計・施工管理を担当し、約3年前に完成した我が家。
間取りやデザイン、性能など、こだわったポイントが実際どうだったのか?電気代、メンテナンス性、住み心地など、今の暮らしの様子もまじえながら正直な感想をお伝えします!
 
こだわりポイント①『太陽光発電+全館空調の組み合わせ』


タイトルの通り、我が家は「太陽光発電+全館空調」を採用しています。
「太陽光発電で、本当に電気代は抑えられるの?」
「全館空調は快適だけど、ランニングコストが気になる…」
そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
 
さっそく、我が家の太陽光発電のスペックからご紹介。
▶︎容量:4.144kW(メーカー:シャープ)
▶︎設置場所:南向き屋根16.7°(3寸勾配)
 

そして、発電実績はこちら!
▶︎年間発電量:年間平均5,599kWh(内 自家消費量:年間平均2,419kWh) / 売電:3,071kWh)
▶︎売電収入:年間平均50,065円
 
晴れた日の日中は、ほぼ電気を買わなくて済む日も!ただし、雨の日や冬場はどうしても発電量が落ちるため、季節ごとの変動を考慮する必要があります。しかしながら電気代が高騰している今、自家発電で賄える日があるのは嬉しいですね。
 

続いて、全館空調の快適さとコストは?
▶︎室温
冬場:家全体が22℃以上をキープ!
夏場:家全体が26℃以下をキープ!
 
常に室内の空気が循環しているので、臭いや湿気がこもることがありません。また、家全体が同じ室温なので、どこにいってもほどよい室温。そのあたりも住んでみてわかる快適ポイントだと思います。
さて、気になる電気代は?
 
▶︎電気代(全館空調込み)
夏(7~9月):平均9,182円/月
冬(12~3月):平均21,734円/月
春秋(4~6月、10~11月):平均8,491円/月
年間平均:158,855円
 
「全館空調=電気代が高い」というイメージがありますが、太陽光発電と組み合わせることでランニングコストが抑えられています。夏場の日中の冷房は太陽光で賄えますが、冬場の夜間の暖房には電気代がかかります。
 

それでは「UA値と断熱性能」は、快適さにどれぐらい影響しているのでしょうか?
我が家のUA値は、設計時0.48W/㎡K。これは阿部建設の標準的な数値です。
実際に住んでみて、夏のエアコン効率の良さを実感しました。そして冬も床が冷たくなりにくい!家全体の断熱性能が高いと、全館空調の効果も最大限に活かせます!
 

お客様からご質問の多い「メンテナンス性」はどうでしょうか?
▶︎太陽光発電:今のところ故障なし。年1回の点検でパネルの汚れを確認しています。写真のように雪が降る地域ですが、清掃なしでも発電量に大きな影響がありません。
▶︎フィルター掃除:2週間に1回(忘れていて月一回になることもしばしば…)
▶︎クリーニング:5年~6年に1回
 
定期的なフィルター掃除はエアコンの寿命を延ばすため、忘れずに行う必要があります!
 

まとめると…。
▶︎太陽光発電×全館空調は夏場の相性が良い!
▶︎電気代(光熱費)は以前住んでいた築5年の2LDKアパートとほぼ変わらず…。
▶︎断熱性の高さはランニングコスト(電気代)削減に直結する!
▶︎フィルター掃除は、手軽だがこまめに行う必要がある。
 
「電気代を抑えつつ、年中快適な家を実現したい!」という方には、ぜひおすすめしたい組み合わせです!
我が家の断熱性能は阿部建設の標準的な仕様ですが、ご要望に応じてさらに高断熱仕様も可能なので、ぜひご相談ください!

 

こだわりポイント②『家事楽デザイン』


我が家の水まわりは、浴室〜洗面室〜ランドリールーム〜物干し場までを一直線上に配置しています。実はこれ、Instagramで大きな反響があった一枚です。
竣工時はこんな感じ。大きめのカウンターを設け、下には既製品のカゴをぴったり収納。室内干しも多いので、ランドリーパイプを2本設けています。
 

今はこんな感じです。
 

半年前に乾燥機能付きのドラム式洗濯機に買い換えました。それ以前は全て室内干しでしたが、大人2人と子供1人分の洗濯物を干すスペースとしては余裕という感じでした。ただ、窓を開けてサーキュレーターを回すだけでは乾きはイマイチ。結局は閉め切って除湿器を回すのがベストでした。今は基本的には乾燥機を使い、縮ませたくない服だけ室内干しをしています。(室内干しが少量になったので除湿器を回すことはなくなりました)全館空調によって空気が家全体を巡っているので、湿気や臭いが籠ることもなく、服も乾かしやすい。そして何より、洗濯する、干す、畳む、しまうが全て同じ場所でできるので妻からは好評です。
 
こだわりポイント③『趣味をとことん楽しむ!』


将来的には主寝室にして1階で生活が完結できるように…と設けたガレージ。竣工時はこんな感じでがらんどうだった空間も…
 

今は趣味のバイクいじりが思う存分できる、多目的スペースとして使っています!
 

徐々に物が増え雑多になってきたので…
 

DIYで上部に棚をつくり、壁一面に有孔ボードを貼りました。使わないものは上へ、よく使う物は飾って収納にしてみました。全面に下地を入れているので、今後もスタイルに合わせてDIYをしていく予定です。時がたつにつれてベニヤの色が濃くなるのも味が出て良いなと感じます。
 

 
 

水まわりやガレージは、自分たちの“今の暮らし”と“将来どんな暮らしがしたいか”とことん考えてできあがった空間です。動線や収納のつくり方など、細部までイメージしたものをかたちにできる「完全自由設計」「フルオーダーの家」だからこそ味わえる、住まい心地の良さだと思います!ぜひみなさんにも「建ててよかった!」と心から思える家づくりを、そしてそのサポートができたらと思っています!
 
今後も、住み続けるなかで気づいたことを更新していきたいと思います。気になることがあればぜひお気軽にお問い合わせください。
 
自邸についてはこちらのブログでもご紹介しています!
 
 

設計 八代

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