土地購入のお悩み相談 <立地編>2024.03.27

こんにちは、中部地所の藤原です。久しぶりのブログです。
前回は、土地購入のお悩み相談 <予算編>と題して「土地のお金」について書かせていただきました。今回は、お客様がよく悩まれる「立地」についてお話しします。
 
近年、アットホームやSUUMO、ホームズなど、お客様が物件情報を直接見られるポータルサイトが数多く展開されています。私たち不動産会社と同じスピード感でたくさんの情報が手に入るため、大変便利な時代になりました。しかしその反面、悩む機会も増えたように思います。この流れは今後の消費行動には付き物となる。そう考えるとなんだか疲れてしまいますね…。笑
 

 
さて、土地購入の際の「立地」で主に挙げられるお悩みポイントはこちらの3つです。
 
① 市区町村
② 交通
③ ハザードマップ
 
それぞれ詳しくみていきましょう!
 
① 市区町村


どのエリアを考えているか、私が最初にお客様にお伺いする項目です。「今、住んでて住みやすいから」、「会社が近いから」、「妻の実家が近いから」、「値段が安そう」、「買い物が便利」…など、候補のエリアにはさまざまな理由がありますよね。
 
値段のお話しは一旦置いておいて、そのなかでもまず「優先順位はどのようにしましょうか?」をお聞きします。全てを叶えてくれる100%の土地があれば言うことなし!ですが、大半の場合は現実的に厳しいことが多いです。妥協できる点とできない点をご家族で話し合ってもらい、優先順位をつけることによってご紹介できる物件もより具体的になってきます。
 

 
不動産ポータルサイトでも必ず「市区町村」での絞り込みが出てきます。これは大変便利な機能である反面、不動産を扱う立場からすると、視野が狭くなってしまう可能性が高い機能だなと思います。私もこの機能を利用することが多いので、あまり悪くは言えませんが…。笑
 
賃貸物件を探す際にも当てはまることですが、「週にどれぐらいの頻度で買い物に行くか?」、「通勤時間は今どれぐらいが掛かっているか?」、「なぜ住みやすいと感じるのか?」など、具体的なエリアを絞り込む前に今の生活を振り返って整理してみると、より自分たちが住みたいと思うエリアのイメージが明確になってくるかもしれません。
 

 
 
② 交通


次に悩まれるのが「交通」です。ほとんどの方が、通勤・通学に利用する公共交通機関を重視されます。
「駅から徒歩○○分で探しています」というご要望が多いのですが、重要となるのは「目的地の駅がどこか」だと思います。栄駅に行くのか?名古屋駅に行くのか?それによって利用路線は大きく変わります。目的地の駅によっては市外からの方が意外と速かったり、という場合もあります。選択肢が広がれば土地の数も増えます。自宅からの最寄り駅にこだわりすぎて「せっかくの立地があまり意味をなさなくなってしまった」「実はもっといい条件の土地があった」となってしまうのはもったいないですよね。
 

 
以前お会いしたお客様のなかにはこのような考えをお持ちの方もいました。
 
「子どもの通学は高校の3年間だけ、大学は県外に行ってしまう可能性もあるので重視しない。」
 
最終的にそのお客様は、会社までの通勤はバス、最寄り駅までは自転車利用という土地を選ばれました。「子どもの通学を重視して…」というお客様はたくさんいらっしゃいますが、ライフスタイルも変化します。家族のなかで“優先順位をどこに置くか”が明確であれば、このような考え方もアリだなと感じました。
 
愛知県はバスが充実しています。路線図を見てみると、駅が近くにないエリアでも主要駅までのバスが出ていて便利だった!というケースもあります。バスの路線図を見てみるのもおすすめです!
 

 
③ ハザードマップ


2020年の法改正によって、不動産取引における重要事項説明書にてハザードマップの説明が義務化されました。愛知県は1級河川による氾濫、南海トラフ地震による津波・液状化現象による影響が出るエリアが多い地域です。
 
「ハザードマップの被災想定区域にかからないエリアを選びたいのですが、予算が…。」というご相談が一番多いです。もちろんご予算があってのこと。ハザードマップの情報をどこまで重視しどのように捉えたら良いのか、疑問をお持ちの方は多いと思います。
 

 
結論から言うと、一概に“ハザードマップに該当する=ダメな土地”とはならないのでご安心ください。ポイントとなるのは「万が一被災した際に生活を取り戻すことができる土地」であれば候補に入れるのもひとつだと私は思います。
 
地震による津波・液状化は、突発的な災害です。被害状況によっては県外へ出なければいけなくなるかもしれませんし、人命にも関わります。この被災想定区域のエリアは、できれば候補から外すことをおすすめします。
 
一方で河川の氾濫は、台風の接近や長時間の降雨など、ある程度予想がつく災害となります。警報、避難勧告が随時発表されることにより、地震災害と比べると避難までの時間も確保されています。生活再建ができる可能性も含め、候補として挙げることもアリだと考えます。
 

 
ハザードマップで悩まれているお客様にはこのように説明をさせていただくことが多いです。しかしながら災害規模によっては、住まいはもちろん心身にも大きな影響を与えます。どこまで重視するか悩まれる方はぜひ一度ご相談ください。
 
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、長くなりすぎるので今回はここまでに…。
条件を挙げるとキリがない、理想の土地がないのは分かっているけど諦めきれない。そんなお客様にはぜひ“軸”を持って土地探しをしてもらえるといいなと思います。難しい「立地」もポイントを抑えることで、情報に振り回されずいい土地に巡り合う機会も増えます。
 
狭小住宅の相談会も実施しています。設計次第で理想の住まいが叶うこともありますので、ぜひイベントもご活用ください。
 
 
最後に余談ですが、先日のお休みの日に近所にできたちょっと面白い建物を見にいきました!
 

 

 
レンタルキッチン・レンタルスペースのmoss Arimatsu(モス・アリマツ)
明治時代の古民家を改修してレンタルスペースに再利用された建物です。有松の歴史や文化を伝えることで、地域の魅力を発信し、地域コミュニティの活性化を目的としたこちらの取り組み。建物の中まで入りましたが、無垢材の色深さがとてもいい雰囲気を醸し出していて、新築とは違った歴史を感じる建物の魅力を改めて実感しました。
 

 

 

 
阿部建設でも、デザインや性能を向上するリフォーム・リノベーションを手掛けています。住まいに関するお困りごとや土地のご相談など、お気軽にお問い合わせください。
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ご一読いただきありがとうございました。
お打ち合わせや相談会などでお会いできることを楽しみにしております!
 
 

中部地所・阿部建設 不動産部門 藤原

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