人生初のクラウドファンディングに参加しました2026.03.11

先日知人に教えてもらい、人生で初めてクラウドファンディングに参加しました。
支援したプロジェクトは、旧北川邸(浮遊のいえ)の修繕というものです。

 
旧北川邸とは?
京都駅ビルや梅田スカイビルなどを生み出してきた世界的建築家の原広司さん+アトリエ・ファイ建築研究所が義父母のために設計した住宅です。
日本有数の豪雪地帯である新潟県上越市高田に建てられ、今年で築40年。
軽やかな空間構成や光の取り入れ方、弧を描くデザインなど、原広司さんの設計を各所に感じる建物となっています。
 

(引用)フユノイエ HP より


 

10年ほど空き家で解体の危機にあったところ、現オーナーの久野さんという方が2025年2月1日から一棟貸民泊施設浮遊のいえとして再生し、利用されています。
そんな新たなかたちで時を刻みはじめた旧北川邸ですが、ところどころ老朽化が進んでいます。
これまで積雪に耐えてきた大屋根は、40年が経ち雨漏りが…。このまま放置すれば、雨水が内部へ浸透し、建物全体の劣化へと繋がってしまう恐れがあります。
また、特徴的なグレーのクロスが経年により剥がれ始めていたりと、各所で修繕が必要になっているそうです。
 

 

(引用)READYFOR 雪国・高田。建築家・原広司が家族に贈った名建築「旧北川邸」を未来へ HP より


 

(引用)READYFOR 雪国・高田。建築家・原広司が家族に贈った名建築「旧北川邸」を未来へ HP より


 

保存のための修繕費は、事業化したとはいえ、民泊施設の1年未満の収益で賄える額では到底ありません。公的な支援を受けるにも、築50年以上経過し、国の有形文化財として認定される必要があるそうです。
つまりあと10年は、国からの支援が望めないということになります。
そこで立ちあがったのが、このクラウドファンディングです。
ちょうどその頃、知人から「浮遊のいえに宿泊した」という話を聞き、いつかタイミングを見つけて訪れてみたいなと思っていたところ、このプロジェクトを知りました。
 

建築に興味を持ってから、「素晴らしい空間を体験することで、より良いものが生まれていく」という思いを強く感じるようになりました。
丁寧に修繕され、多くの人がその魅力的な空間を体感できる場所として残っていってほしい。そんな願いも込めて、このプロジェクトを支援することにしました。
目標額800万に対して、その額を超える支援額が集まったようです。

 
今回の建物は、世界中の建築ファンも訪れる文化的価値の高い建物ですが、「長く愛される住まいを建て、後世まで住み継いでいく」という視点は、私たちがつくる住宅においても大切なポイントの一つだと思います。
一邸一邸ていねいに、長く愛される住まいを建てること。
そして、お引き渡し後もメンテナンスに力を入れながら“家守り”を続けていくこと。
本プロジェクトに参加し、改めてその重要性も感じることができました。
 
旧北川邸これからを、応援し見守っていきたいと思います。

 

 

設計 齋藤

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