3月5日、千葉県のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルにてLIXILメンバーズコンテスト2025 全国表彰式が開催され、新築部門のグランプリ候補として最終プレゼンに臨みました。
当日は、発表者の三宅をはじめ、社長の阿部一雄、専務の阿部将也、そして新入社員3名が現地に駆けつけ、緊張感と熱気に包まれる会場でプレゼンを見守りました。

LIXILメンバーズコンテストとは?
年に1度、全国の工務店やリフォーム店が施工した住宅作品のうち、お客様にとって“いい住まい、いい暮らし”をいかに実現したかを競い、特に優秀な3作品(グランプリ候補)から準グランプリとグランプリの作品を決める大会です。

ちなみに3作品に残らなかったけれども、地域ごとに優秀だった作品は地域優秀賞として表彰されます。その他にも、分野ごとにさまざまな賞が設けられており、全国各地から工務店やリフォーム店が集まり大賑わいでした。

今回グランプリ候補となったのは「土間リビングと薪ストーブのある家」。
確かな性能と洗練されたデザインをベースに、自然との一体感を感じる豊かな暮らしを叶えた住まいです。

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新築部門とリフォーム部門それぞれで、グランプリが1作品、準グランプリは2作品が選ばれます。
グランプリ候補になるのは、実は3回目。
2018年度に新築部門、2022年度にリフォーム部門で選出され、ともに準グランプリでした。
今回がまさに三度目の正直です。
審査項目として、プレゼン力も重要な要素となります。
発表時間はわずか8分。その短い時間の中で、いかに作品の魅力を最大限に伝えられるかが問われます。

三宅はとても緊張していましたが、舞台上ではそんなことは一切感じさせない、制限時間ぴったりの最高のプレゼンを行いました(まるで若手実業家みたいでした)。



そしてみごと、グランプリを獲得することができました!
私の隣にいた社長の阿部も、ガッツポーズをして大喜びでした。




入社1年目でこのような瞬間に立ち会うことができ、とても良い経験になりました。
さて、今回は少し別の視点でもコンテストを振り返ってみます。
LIXILメンバーズコンテストの審査は、審査員5名の投票によって決定します。
「お客様にとっての”いい住まい、いい暮らし”の実現」を基本とし、それぞれの審査員が評価基準を持っています。その基準を阿部建設の住宅と照らし合わせてみたらどうなのか、自分なりにまとめてみます。
今回のグランプリ候補(6作品)の評価ポイント
【評価ポイント:心地よい暮らし】
審査員:古橋宜昌さん <(有)エクスプランニング代表取締役/エクステリア&ガーデンアカデミー校長>
・光、風、風景などからお客様が心地よさを感じられるかどうか。
・特に外と内のつながりとして、外でもあり内でもある中間領域があること。

「土間リビングと薪ストーブのある家」は、光、風、風景を要素とした豊かなお庭によって、住まい手が心地よく過ごすことができる「中間領域」がある住宅です。

阿部建設がつくる住宅ではそういった事例が多いように感じます。
入社後に所属していたメンテナンス部で、オーナー様宅を訪れる機会がありました。
ゆったりとした敷地の住宅はお庭が広く確保され、庭に繋がる中間領域として内縁や長い軒下の濡れ縁、ウッドデッキがとられていることが多かったです。
一方で、コンパクトな敷地の住宅は、向かい側の公園や緑地の借景を活かしたり、外とのつながりが感じられるバルコニーがあったりと、自然とのつながりを意識し設計された住宅が多いように感じました。


【評価ポイント:健康】
審査員:伊香賀俊治さん <慶應義塾大学名誉教授/(一財)住宅・建築物SDGs推進センター理事長>
・断熱性能や気密などの性能が、住み手の健康と快適につながっているか。

受賞作品は断熱等級6で、阿部建設で標準としている基準と同等です。
足元まで18度以上(※WHOの基準)になりうるのは断熱等級5以上。断熱等級は数字が大きいほど断熱性能が高いため、それよりさらに良い断熱性能です。(国の方針として等級4以上であることが義務化されており、推奨基準とされているのは等級5以上です)。
では、数値ではなく住まい手が感じる「住み心地」はどうでしょうか?
オーナー様宅の点検時に空調について伺うことがありましたが、「今年の冬も暖かくて快適だった」と言っていただけることが多く、断熱性能や気密性能は、住み手の健康や快適性に深くつながっていることを実感しました。
【評価ポイント:物語】
リフォーム部門審査員長:三澤文子さん <建築家/ (有)エムズ建築設計事務所>
新築は物語のスタートラインとして長く残る設計を。
リフォームはその物語を継いでいくような設計を。

こちらの評価基準は特にリフォームを意識したもの、とのことでした。
ここで、阿部建設のリフォームについてのお話を少し…。
新築を検討中のお客様のご要望を見ていても、
「将来、1階で生活が完結できるよう2階は子ども室メインにしたい」
「子どもが増えた時に、将来的に分けられるような間取りにしたい」
といった、これからの生活スタイルの変化を考慮したご要望が多い印象です。
また、将来的にエレベーターを設置したり、2階の浴室を1階に移動させるために、あらかじめ収納や書斎空間を確保しておく間取りや、新築時は吹抜けにして、将来床を貼って子ども室にするといった計画も。
阿部建設が得意なバリアフリー住宅はもちろん、一般住宅においても、新築時から物語が進んだ時に「その時々の暮らしに対応できる家づくり」というものを意識されているお施主様が多いように感じます。


2022年度に準グランプリを獲得した作品は、まさに生活スタイルにあわせてカスタマイズできるマンションリノベーションでした。
「通り部屋」のある斬新な間取りの家
他にも、黒川ヒュッテや大森ウッドタウンのkitchen SALONがあります。実際にご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来場ください。
【評価ポイント:これから】
審査員:木藤阿由子さん<(株)エクスナレッジ「建築知識ビルダーズ」編集長>
住宅作品をポンと置いたときに何人が振り返るか。
その振り返った人が、その作品が頭に残って影響を与えていく波及効果があるかどうか。

メディア的な観点での評価軸とのことでした。
阿部建設では、お引渡し前の完成見学会の他に、お引き渡しから数年経ったオーナー様宅でも見学会を開催しています。
以前、築1年ほど経ったオーナー様宅の見学会を行った際に、ご来場のお客様のなかに「歩いていたらこの家が目に留まって、見学会に申し込んだんです」と言ってくださった方がいました。
道を歩いていてたまたま目に留まり、見学会に足を運ぶ。そこまでの行動に移すほどの影響力がその住宅にはあり、まさに、波及効果を感じる出来事としてぴったり重なります。
その他にも、Instagramからモデルハウスや見学会にご来場いただくことも多く、そんな身近なところにも波及効果があると感じました。
【評価ポイント:総合力】
新築部門審査員長:伊礼智さん <建築家/(有)伊礼智設計室>
総合力+突出した部分。
総合力があるうえで何か突出したスペシャルな部分があること。

「土間リビングと薪ストーブのある家」のお施主様のご要望は、
・日常の中でキャンプ気分を満喫できる
・地震に強い
・トータルコスト(初期費用+ランニングコスト)を意識した快適な温熱環境
・自然素材を味わい、自然に寄り添う暮らし
といった、趣味、耐震、温熱快適性、コストバランス、意匠性の総合的な設計が求められるものでした。
今回は、それらをバランスよくデザインしており、特にお施主様のご要望が強かった薪ストーブと土間リビング、緑豊かなお庭は突出した部分と言えるかもしれません。
5名の審査員の評価ポイントからもわかるように、本大会は意匠設計、温熱環境、外構デザイン、将来性、メディア性など、総合的な観点から評価される大会です。
今回グランプリを受賞できたことは、阿部建設の総合的な設計力を評価していただけた結果だと感じています。


住宅業界・建築業界にはさまざまなコンテストがあり、評価軸も異なります。
社員一丸となって総合力はもちろん、それぞれの評価軸においても第一線で戦っていける企業を目指し、これからもあらゆるコンテストで頂点を目指していく――そのような力強い言葉が社長の阿部から語られました。
それを聞き、現状に満足せず高みを目指し続ける姿勢こそが、120年続いてきた理由なのだと感じました。
120周年を迎え、今後ますます成長していく阿部建設にご期待ください!
設計 阿部