こんにちは。気が付けば今年もあっという間に後半に突入。暦の上では秋を迎えています。それでも、まだまだ暑い日は続きそうですね。
さて、みなさんは学生時代の夏休みどんなふうに過ごしていましたか?遊んで遊んで食べて寝て。最終週に必死に宿題をする・・・、なんて記憶のある方も多いんじゃないでしょうか?のんびり過ごす夏休みもとても魅力的ですが、いつもと違った過ごし方に挑戦するのもいいですよね。そんな過ごし方のひとつに「企業のインターンシップに参加する」というものがあります。
阿部建設では毎年7〜8月にかけて学生向けのインターンシップを行っています。今回は先日行われた高校生のインターンシップについてご紹介します!
3日間に渡って行われた今回は、オリエンテーションから始まり、現場・モデルハウス見学、模型制作、プラン作成・カンファレンス体験と盛りだくさんの内容でした。
(カンファレンスってどんなこと?という方はぜひこちらのブログをご覧ください)
1日目
短い期間ですが、せっかくなら親睦を深めながら楽しく過ごしたいですよね。
ということでまずはオリエンテーション!どうして建築科を専攻したの?今どんなことに力を入れている?など、自己紹介をしてもらいました。音楽をやっていて学園祭に向けて練習している子もいました。青春ですね~。
その後さっそく現場見学へ。1軒目は完成間近のお住まいです。設計担当者から”光の取り入れ方“や”限られた敷地での設計手法”、こだわりポイントなどを説明。
2軒目は構造材や配管が見えている、まさに“工事真っ只中”のお住まいへ。図面と見比べながら、ここからどんな空間になるのかをイメージ。「完成後もぜひ見学に来てね!」とお話ししました。
現場見学の後は、大森ウッドタウンにある3つのモデルハウスへ。ペレットストーブが目を惹くキッチンサロン、2方向に階段を設け行き止まりをなくしたオフィス、車いすの方も見学可能なホームエレベーターがある手しごとの家。学生の皆さんはそれぞれ異なる顔を持つ、手の込んだモデルハウスに関心を持ち、その説明に熱心に耳を傾けていました。
2日目
1/100の住宅模型一つを3人で協力して作ってもらいました。住宅模型はお客様との家づくりにおいて欠かせないアイテムです。お打ち合わせの際に立体的な模型を使うことで、住まいのイメージがしやすくなります。基本的な模型の作り方やカッターの使い方など、悪戦苦闘しながらも3人で話し合いながら一生懸命に取り組んでいました。「なんとか形になったね!」と達成感を味わえる作業だったかなと思います。
3日目
今回のインターンシップの山場とも言える、プラン作成・カンファレンス体験を行いました!阿部建設で実際に建てた家の敷地を例に、お客様の条件と要望に合う家を考えてもらいます。何から考えれば良いのか、プランの描き方、各部屋の必要面積など、まずはスタッフが基本的なことからレクチャー。その後はそれぞれ自由な発想でプランニングしてもらい、最後にはプレゼン、講評まで行う実践形式です。
作業に入る前にまず皆さんにお話ししたのは、この体験は「上手に図面を描く」「すごいプランを作る」ということが目的ではないということ。大切なのは、お客様の要望をどうクリアし、どんな暮らしを提供できるか。そしてお客様がイメージする以上のより良い住まいのために何ができるか。自分達なりに考え、プランという一つのツールを通して伝えて欲しいとお願いしました。
はじめはできるかな…と不安そうでしたが描いていくうちに楽しくなってきたようで、質問もたくさん挙がりました。プレゼンの際は「この敷地をお客様にこんなふうに使ってもらいたい」「こんな暮らしができるんじゃないか?」など、こちらの想像を超えるプランへの想いや暮らしの提案があがり、正直とても驚きました。
また、全員のプランが全く違う建物形状・配置になっていて、「そんな考え方もあるのか!」「もっとこうしたらどうか?」という会話も飛び交い、まさにこれこそが設計の醍醐味!という場面も。私たちが実際の家づくりで行っている“カンファレンス”のメリットを、実体験を通して感じてもらえたことが嬉しかったです。
最後に、インターンシップを終えた皆さんに感想を聞いてみました!
プラン作成の難しさや、責任が重い大変な仕事だと感じた一方で、とても楽しく「もっと自分たちの知識を高めたい!」という話が全員からあがりました。
また、人生で1番大きな買い物である住宅の仕事にとても興味を持ったという方もいて、「新卒採用は行っていますか?」という質問もありました。「就職活動では、ぜひエントリーしてくださいね!」そんな次に繋がるやりとりからも、今回のインターンシップを企画して本当に良かったなと思いました。
阿部建設の仕事をギュッと凝縮した3日間は、なかなかハードだったと思います。それでも、将来を見据えてインターンシップに参加する姿勢、初めてのこと・難しい課題にも積極的に取り組む姿を見て、皆さんのこれからがとても楽しみになりました。
今後も、学生の皆さんの将来を考えるきっかけやサポート役になれるよう、社会貢献に繋がる活動を続けていけたらと思っています。参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
広報 磯貝