書類と棚2025.09.24

7月から新たな事業年度がスタートしました!
心機一転のタイミング。社員の異動やさまざまな研修を通じて、社内には新たな動きと変化が生まれています。
 
そしてこの時期は、普段の仕事に加えて、業務報告やお引渡し済み物件の資料・情報のまとめ作業なども行います。普段は事務所内で図面作成に集中する時間が長いのですが、期の変わり目には、特に資料や棚の整理をしたいなぁという気持ちが自然と湧いてきます。
 

阿部建設ではこれまでにも節目ごとに事務所の改装を行い、常に働きやすい環境づくりに取り組んできました。
現在はフリーアドレス制を導入し、よりオープンな環境で仕事をしています。
また、オフィス自体を空間提案の一つとして、常に整った美しい環境が保てるように整理整頓を意識しています。
しかし、日々慌ただしく業務をこなしていくと、気づいたら資料やサンプルが増えてしまっていることも…。
1件1件、お客様に合うものを提案していますので、どうしてもモノが増える機会は多くなってしまいます。
 

私自身は、片付けにたくさんの時間をかけてしまうタイプ。
モノの整理整頓や収納をしよう!と思い立った時、必ず「サイズ」で頭を悩ませます。
例えば、大森ウッドタウンのオフィスrenoBASEの書類棚。
整然と正方形が並ぶ固定棚で、見た目もスッキリとスマートです。もちろん、A4サイズや無印良品のボックスがぴったり納まる機能的な寸法にもなっています。(W325×H330×D300)
 

一方で、事務用品でありがちな一回り大きいファイルや封筒などがギリギリ入らないということも。
想定外の大きいサイズが入らないのは仕方ないのですが、ほんの数ミリの話なのでなんだか悔しい気持ちになります。
また、「隙間なくぴったり!」「ファイルボックスの背が見えるかたちできれいに収納!」など、見た目の美しさも維持したいのですが、だんだんと普段使う書類や文具は取り出しやすさを優先して隠さないスタイルに…。
整頓するにはまず物を減らすことが大切なので、こまめに見直していきたいと思っています。
 

新築の打合せとなると、このような棚を検討する箇所がたくさん出てきます。
可変性を持たせるために可動棚にする。すっきりした意匠を求めて固定棚にする。あえて空白にしておいて暮らしながらカスタマイズするなど、さまざまな考え方があります。
また、小物の収納に限らず、大きな家具や家電収納と一体で考えることも多く、見え方も大きく変わってきます。重量、搬入経路、交換後のサイズも問題ないか?など、考慮するポイントもおさえておきたいですね。
 

私たちが収納を設計するときは、まず“置きたいもの”を確認します。
打合せ時にモノの写真や寸法を書いたメモを用意されるお客様も多く、それらをあらかじめ図面に反映して現場へ齟齬なく共有します。
「限られたスペースにどう収めるか?ではなく、収納するモノに合わせて空間を設計できる自由さ」
これこそ、注文住宅の大きな魅力のひとつだと感じています。
 
いろいろと悩みはしますが、あれこれ思考をめぐらすのは楽しい時間でもあります。
悩むのに疲れて“ぴったり”にこだわらない選択をすることもあるかもしれません。(実は意外とこの方が後悔は少ないかも…?)
いずれにしても、私自身もさまざまなものに触れながらもっとアイデアの引き出しを増やしていきたいなと思います。
 
 

設計 水谷

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