こんにちは。メンテナンス・リフォーム部の中村宗彰です。
さて、あえてフルネームで名乗ったのには理由があります。というのも、社内には現在“中村”が3人います。
設計の中村徹さん、今年4月に社員大工として入社した中村優希さん、そして私、中村宗彰。
気がつけば中村が3人に増えて、「どの中村?」となっています。
ちょっとややこしいですが(笑)、メンテナンスやリフォームのご要望がある方は「メンテ部の中村」と呼んでいただければ間違いありません。
では、ここからが本題です。
9月4日・5日の2日間、鹿児島へ研修に行ってきました。
今回は、鹿児島を拠点に独自の家づくりを展開されている 株式会社シンケンさんの家づくりについて学んできました!
「自然と共に暮らす家づくり」をテーマに、木の温もりや素材感を大切にした住宅を数多く手掛けられている工務店さんで、地域の気候や風土に合わせた工夫、そして暮らしを豊かにする空間設計は全国から注目されておりたくさんのファンがいます。
今回は、そんなシンケンさんのモデルハウスやお引渡し前物件の見学、意見交換を行う貴重な機会をいただきました!
まずは完成間近の「絵本ギャラリーのある家」を見学させていただきました。
こちらは、50代のご夫婦がセカンドライフとして暮らす住宅兼絵本屋さん。
絵本の販売だけでなく、地域の子どもたちに向けた読み聞かせも行う予定とのこと。住まいそのものが地域とつながる場になる計画です。
敷地の高低差を活かしたスキップフロアは、子どもたちが探検できるようなワクワク感にあふれていました。
また、木の温かみに包まれた空間は、大人にとっては落ち着ける場、子どもにとっては夢の広がる場と双方にとって心地よい居場所になっているなと感じました。
続いて、シンケンさんの代表的なモデルスタディハウスを見学しました。
時代の変革期にある今、「研究する」「分析する」「吟味する」「考察する」「じっくりと観察する」ことで、住まいの原点を見つめなおし、これからの住まいの在るべき姿を導き出すべきである。
そんな思いから住まいづくりのスタディが始まりました。
住まいに必要なものと不要なものを整理して、人の暮らしで大切にしたいことをコンパクトな空間に余さず盛り込んで、細部まで設計を詰めて、ながく愛され住み継がれる住まいを目指した建物。(シンケンWEBサイトより一部引用)
そんな思いが反映された空間を実際に見学し、印象に残ったことがいくつかありました。
いつまでもここにいたいと思えるような、心地よさがそこにはありました。
また、シンケンさんの家づくりは、構造材の木をそのまま見せ自然素材を活かすというのが大きな特徴です。
無垢材や自然素材が持つ力を素直に活かすことで、シンプルでありながら豊かな空間が生まれていました。
約10年前、私が阿部建設に入社して現場監督として携わっていた住宅も、構造材を化粧として活かしたものでした。
今回の研修でその光景を目にしたとき、とても懐かしく感じると同時に「初心に戻る」ような感覚を覚えました。
研修の最後には、シンケンの迫社長と意見交換をしました。
その中で特に心に残った言葉があります。
「我々の家づくりは注文住宅ではなく提案住宅だ」
お客様のご要望をそのままかたちにするだけでは、本当に暮らしやすい住まいになるとは限りません。
住まいづくりのプロとして、お客様の想いを受け止めながら、より快適で心地よい暮らしを実現するプランやアイデアを提案することが大切だと教えていただきました。
この考え方は、私たち阿部建設が目指す家づくりとも深く重なります。
「お客様に寄り添いながら、プロとして最適な提案をする—」
今回の研修を通じて、その姿勢を改めて意識することができた、大変貴重な学びの時間となりました。
この学びを忘れずに、これからも「快適で安心できる住まい」をお客様にお届けできるよう、スタッフ一同努めてまいります。
メンテナンス・リフォーム部 中村