森の風こども園【学童施設】お披露目会の後編です。
お披露目会の続きとあわせて、完成までの道のりについてもご紹介します。
▶︎前編はこちら
<完成までの道のり>
着工は今年1月。自然豊かなこの地域では、工事開始早々に寒波が襲来し、現場一面が雪に覆われました。
雪が積もった状態では基礎工事のコンクリートの打設ができないため、予定を延期せざるを得ず、天候の回復を待ちながら工程を調整する日が続きました。

また、基礎配筋後には雪が積もらないよう養生を行いました。毎日のように天気予報とにらめっこをしながら施工スケジュールを調整。表には見えてこない苦労もたくさんありました。それでも、協力業者の皆さまと力を合わせ、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねながら、完成へと近づけていきました。

今回の建物は、阿部建設が開発したAパネ工法を採用しています。
在来軸組工法に、厚さ36mmのCLTを屋根・壁・床の構造用面材として使用することで、高い耐震性・耐久性を確保するとともに、木の表情をそのまま見せる意匠性も兼ね備えた工法です。
大開口や大空間を実現できるため、子どもたちがのびのびと過ごせる開放的な空間づくりにも大きく貢献しています。今回は、屋根と床に採用しました。

そして、前編でもご紹介しましたが、40人分の木製ロッカーもこだわりの一つです。建物と同じ杉材を使い、大工が一つひとつ手作業で製作しました。既製品にはない木のぬくもりが感じられ、子どもたちにも長く親しんでもらえる家具になったのではないかと思います。

こうしたさまざま工夫や調整を積み重ねながら、無事に建物が完成し、お披露目会の日を迎えることができました。子どもたちが元気いっぱいに遊び、笑顔で過ごす姿を目にし、関係者の皆さまとともに完成の喜びを分かち合えたことは、私たちにとって何より嬉しい瞬間となりました。
さて、お披露目会では、園の皆さまが手づくりしてくださったゼリーをごちそうになりました。
れんげや梅、バタフライピーなど、園の近くで採れた素材を使ったゼリーは、見た目も美しく、自然の恵みをそのまま味わえる優しい一品でした。


さらに、素敵なお土産までいただきました。
クチナシで染めた黄色、桜の葉で染めた茶色、クサギで染めた青色の染物。


よもぎ、ローズマリー、どくだみ、びわの葉を使った蜜蝋バーム。


そして園で採れた蜂蜜やお菓子、お花。

どれも園の周りにある自然から生まれたものばかりです。建物だけではなく、植物や虫、季節の移ろいまでも子どもたちの学びにつながる、森の風こども園らしい贈り物でした。
最後に子どもたちや先生方、関係者の皆さまと一緒に記念撮影を行い、お披露目会は和やかな雰囲気のなかで幕を閉じました。

建物は完成したその日が終わりではありません。これから子どもたちが遊び、学び、笑い、季節を感じながら過ごしていくことで、その場所は少しずつ育っていきます。
当日、建物のなかを吹き抜ける心地よい風と、元気いっぱいに過ごす子どもたちの姿を見て、この建物もまた、森の風こども園で積み重ねられる日々とともに成長していくのだと感じました。
このたびは素敵なお披露目会にお招きいただき、誠にありがとうございました。
工事部 戸松